AI、人工知能の専門展としては日本初になるという「第1回AI・人工知能EXPO」が6月28日(水)〜30日(金)の3日間にわたり開催された。同時開催された「第7回コンテンツ東京」と合わせ約80,000人もの来場者が東京ビッグサイトへ詰めかけ、AIを自社のサービスソリューションにどう活かすか?を検討する姿が数多く見られた。

今回の「AI・人工知能EXPO」で多数出展されていたのが、AIを用いたチャットボットだ。既に紹介してきた「AI・人工知能EXPO」レポートのなかでも、各社趣向を凝らしたチャットボットを提案していたが、今回紹介するモノゴコロのそれは、映像表現に趣向が凝らされたバーチャルロボットだ。

モノゴコロが提案するAIを活用したバーチャルロボットは、実写映像はもちろん、精密描画された3D表現でもコミカライズされたアニメ風2D表現であっても、映像の魅力を最大限に引き出すことが可能だという。喜怒哀楽といった感情表現を、豊かな表情と音声によってユーザーに伝えることが可能だ。また、今回の「AI・人工知能EXPO」で展示されていたように、陳列されたディスプレイやショーケースの一部に貼られた特殊フィルム上といった環境はもちろん、スマートフォンやタブレット、ネットワークに接続されたデジタルサイネージなど、多種多様な表示装置があれば場所を問わずバーチャルロボットを“配置”することができるという。

デモンストレーションでは、来場者と会話によるコミュニケーションを行うことができたが、将来的にはリアルタイムでの映像解析技術と組み合わせて顔認証技術を応用したレコメンドやPOSデータとの連係を模索しているとのこと。

「モノ」に「ココロ」を、と題されたモノゴコロのブース。バーチャルロボットプロジェクトの展示に目が奪われがちだが、同社が弛まなく取り組んできたNLU(自然言語理解)への取り組み等があってこそ誕生したものだといえよう。

バーチャルロボットプロジェクトの他に展示されていた、高精度・リアルタイム映像解析は、例えばサッカー等の動きの激しい映像であっても、素早く正確な物体検出が可能になるという。また、これまで難しいとされてきた「動作」の解析にも取り組み、近い将来その被写体がどのような動作を行っているのか解析することが可能になるという。

例を挙げると、先に挙げたサッカーであればその選手が「ドリブル」を行っている、「パス」を出したなど、そのシチュエーションに応じた認識・検出を行えるようになるとのこと。さらに、将来的な展望としては、映像解析によって得られた情報を元に特定の場面を抽出して用途に応じたハイライト映像を自動生成する、モノゴコロが培ってきた自然言語処理システムと連携させ実況解説を付与する、といった未来を描いていた。

人工知能の活用やIoTが本格化していくこれからの社会、人とモノを取り巻く環境は大きく変化していくことだろう。モノゴコロが追求する「尽きぬ想いで一途にあなたの幸せを願い、人や動物たちとも友情や愛情を育むことが可能な革新的AI」によって、どのような未来を見せてくれるのか、これからも注目していきたい。