NECは7月25日、AI機能を強化した、インテル Xeon プロセッサー Scalable ファミリー搭載のIAサーバ「Express5800」4製品を8月23日から順次提供すると発表した。

新たに発売するのは、2Uサイズに2ノートおよび4ノード搭載可能なモジュラーサーバ「Express5800/D120h」、1Uラックマウントサーバ「Express5800/R120h-1M」、および2Uラックマウントサーバ「Express5800/R120h-2M」。価格(税別)はそれぞれ375,000円〜、568,000円〜、640,000円〜。

「Express5800/D120h」は、1ノードあたり最大2TBのメモリ搭載が可能で従来機比で約25%の性能向上したという。同社では、大規模な仮想化統合基盤やハイパーコンバージドインフラ等高集積を求められるニーズに最適としている。

「Express5800/R120h-1M」および「Express5800/R120h-2M」は、1ノードあたり最大2TBのメモリ搭載が可能で従来機比で約25%の性能向上を実現したという。同社では、大規模な仮想化統合基盤やハイパーコンバージドインフラ等高集積を求められるニーズに最適としている。

NECでは今回のサーバ発表にあわせて、AI(NEC the WISE)を強化。ディープラーニング技術を搭載したソフトウェア「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」(以下、「RAPID機械学習」)を1.2から2.1にバージョンアップ。分析対象をこれまでの画像に加え、テキストやセンサーデータも可能にした。

また、RAPID機械学習はこれまでのCPU版に加え、アルゴリズムを移植することでGPUに新たに対応。GPUボードと組み合わせることで、学習時間を約1/10、予測処理を約10倍高速化するという。

RAPID機械学習は、今回の新サーバに搭載可能で、価格(ソフトウェアのみ)は、GPU対応版が2250万円(税別)、CPU版が375万円(税別)。いずれも8月1日から提供される。

NEC 執行役員 西村知泰氏はAIの機能強化について、「機械学習/AI技術が実用段階になっており、人のノウハウのデジタル化が可能になってきた。NECはExpress 5800を1994年から提供してきたが、今後はAIを活用した新しい領域を積極的に展開していきたい」と語り、今後サーバの2桁成長を目指すとした。

また、NEC ITプラットフォーム事業部長代理 馬淵淳氏は、RAPID機械学習の利用例として、製造業の工場の検査工程の半自動化を挙げ、「今後は画像認識、顔認識、予兆解析、ロボットによる業務効率化をICTプラットフォームに組み込んで提供していく」とした。

同社では機械学習を効率的に行うため、機械学習用の教科書データを提供するほか、将来的には、学習用のデータをダウンロードさせたり、パートナーどうしで共有できるようにしていく予定だという。

そのほか今回、サーバの保守契約を締結している顧客向けに定期的にサーバのログをやセンサー情報を収集・診断した「サーバ診断カルテ」(無料)を提供。これにより、最新のシステムの構成状況や稼働状況の把握が可能で、今後は新製品にも対応していく。また、来年度以降、NECのエンジニアがリモートでトラブル解決やアップデートを行うリモート診断/運用や、AI分析による故障の予兆保守を順次提供する予定だという。

○下期には顔認証サーバ提供

また、同社は2017年下期に顔認証AIエンジン「NeoFace」を搭載した顔認証専用サーバ「NeoFace Acceleratoror Platform」を提供することも発表。ハードウェア・アクセラレーターにより、顔検出を最大20倍高速化するという。同社では、これにより警備要員に削減が可能になるとしている。