製品評価技術基盤機構(NITE)は7月27日、ノートPC、モバイルバッテリー、スマートフォンに搭載されたリチウムイオンバッテリーによる事故が増えているとして、注意を呼びかけた。

NITEによると、ノートPC、モバイルバッテリー、スマートフォンに搭載されたリチウムイオンバッテリーによる事故の情報は、平成24年度〜平成28年度の5年間に274件(ノートPC110件、モバイルバッテリー108件、スマホ56件)発生しているという。年度別では、平成24年度が19件、平成26年度が48件、平成28年度が108件と年々増加している。

事故の原因は、製品の不具合によるものが全体の78%(127件)と最も多かった。274件の事故のうち、34%(93件)は回収などのリコール対象製品によるものであり、NITEは「回収や交換などが適切に行われていれば防げた事故も多いと考えられる」とコメントしている。

また、使用状況別に事故発生件数を見ると、ノートPCは、充電しながら使用中の事故が全体の37%(41件)と多く、これは、充放電を繰り返してバッテリーの劣化が進んでいるものと推定されるという。よって、バッテリーが劣化すると充電できない、発熱するなどの予兆が見られるため、注意が必要としている。

モバイルバッテリーの事故は充電中の事故が全体の44%(47件)と多く、次いで使用中(モバイルバッテリーからスマホなどに電力供給中)の事故が多くなっている。そのほか、持ち運び中の事故の割合がノートパソコンやスマホに比べて高くなっている。スマホも充電中の事故が多く、56件中32件(57%)発生している。

事故の例としては、平成28年度に発生した、使用中のノートPCから発火し、製品と周辺を焼損する火災が挙げられているが、要因としては、製造時にバッテリーパックのセルに異物が混入したことで、充放電を繰り返すうちにセルが内部ショートを起こして過熱したことが考えられるとしている。

これは、リコール製品と知らずに使い続けたことで発生した事故であり、リコール製品はすぐに使用を中止して、製造事業者や販売店に連絡することが推奨される。

また、モバイルバッテリーを充電しながら就寝していたところ、製品と周辺を焼損する火災が発生している。就寝中は異常の発生に気付きにくい上、寝具の上での充電は寝具が被さるなどして、機器の熱がこもりやすい状態になるという。

そのため、就寝中は充電を控えるか、枕元や寝具の側で充電せず、燃えやすいものが周囲にない場所で充電することが推奨される。