弘前大学東北電力は7月28日、AIを活用した通話のテキスト化と文章の要約に関する共同研究の実施について、共同研究契約を締結したことを発表した。

同研究は、東北電力コールセンターの通話音声データについて、AIの音声認識技術・言語処理技術を活用し、テキストデータ化および自動要約を行い、要約結果が実用的な文章として理解できるかの評価と検証を行うもの。

弘前大学が同研究用に作成する方言データベースを利用し、津軽弁の音声認識を行い、標準語によるテキストデータへの変換を行うほか、AIによる音声認識技術の精度について、弘前大学が保有する言語分野に関する知見を活用しながら検証していく。

弘前大学はこれまでも、AIを活用したゲノム解読の研究等に取り組んでおり、今後の研究領域として、音声分野における研究データの蓄積を進めていく予定。同研究により得られた研究成果については、医療現場における患者との対話記録の作成等への活用を検討するほか、音声認識技術や言語処理技術の応用研究を進め、さまざまな分野で新たな事業化の可能性を検討したい考えだ。

一方の東北電力は、顧客からの年間150万件の申込みや問い合わせの電話をコールセンターで受付ており、待ち時間や通話時間の短縮が課題となっていた。研究で得られた成果については、顧客サービスの向上に向けて、活用を検討していく。

なお、研究期間は、8月1日から1月31日の予定。同研究を実施するにあたり、弘前市より「お試しサテライトオフィス事業」の活用について提案があり、当該オフィスを研究実施場所の一つとして利用し、弘前市の協力も得ながら取り組んでいくという。