メドピアの連結子会社であるMediplatは、北里大学東洋医学総合研究所と業務提携し、同研究所の漢方外来患者向けに、「first call(ファーストコール)」を使った遠隔診療を導入することを発表した。導入開始は2017年9月を予定。

first callは、Mediplatが提供する、チャットやTV電話で医師に直接相談できるサービス。メドピアグループでは、2016年7月に遠隔医療事業を開始して以来、オンラインによる医師と患者のコミュニケーションを通じて正しい医療知識の提供や適切な受診促進を行うサービスを開発する一方で、厚生労働省や医師会等とのコミュニケーションを重視しながら、医療の現場に即した実用性の高い独自の遠隔診療の形を模索してきた。今回の提携は、従来のオンライン健康相談サービスに加え、本格的な遠隔診療サービスとしての取り組みとなる。

また、北里大学東洋医学総合研究所の漢方鍼灸治療センターでは、西洋医学に加え東洋医学を専門に学んだ日本有数の漢方のエキスパートを有し、自由診療によって個々の患者に適した生薬をオーダーメイドで処方するなどの特徴から、日本全国から漢方医療を求める患者が集まる。

同センターでは、通院が困難な患者向けに、半年分の処方をあらかじめ決定した上で、1ヶ月毎に生薬を調剤して郵送する「長期処方」を行っているが、漢方の効果を最大限に高めるためには、医師と薬剤師からの定期的な診察と指導によって、その時々の患者の状態に合わせた処方薬の調整を行うことが重要であるという課題があった。

そこで今回、主に長期処方の患者向けに「first call」の遠隔診療システムを導入し、対面診療を原則として、医師の判断によりテレビ電話での診療を組み合わせることで、遠方からでも定期的な診察および処方薬の調整を行うことが可能となった。

なお、対象者は、対面診療を行った上で、主に長期処方の適用となった患者のうち、医師が遠隔診療を導入しても問題ないと判断した患者。利用するには、同サービス専用サイト(9月公開予定)で会員登録を行ってログインし、担当医師のスケジュールを確認して都合の合う日時で予約する。予約日時になったら専用サイトよりテレビ電話を起動し、診察を開始。医師による15分間の診察の後、薬剤師による処方薬の説明が行われる。支払いは、開始当初はクレジットカード決済のみ。その後、院内処方によって調剤された漢方薬が自宅まで郵送されるという流れだ。