KDDIは1日に開催した決算説明会の質疑で、先月発表した新料金プランの現状について報告した。受付開始から半月で45万契約を突破。反応は当初予測どおりとしながらも、想定外のこともあったようだ。

○新料金プランの狙い

KDDIが先月、新料金プランの「auピタットプラン」「auフラットプラン」を発表した。いずれも割引の組み合わせ次第で、MVNO並みの格安な料金を実現するというプランとなる。
1日開催の決算説明会でも、新料金プランの狙いについて、KDDIの田中孝司社長は「MVNOへの流出抑止。お客様が望む料金プランということで作った」と包み隠さず話す。

かつてのプランではMVNOへの流出阻止が難しいという判断だったのだろう。実際、決算説明会で公表されたau契約者数は漸減傾向にあることが鮮明になっている。KDDIとしては、MVNO並みの新料金プランが持つ、リテンション(つなぎとめ)効果に期待したいとしている。

○予想外だった2つのこと

新料金プランの受付開始から半月が経過したが、今のところは順調のようだ。半月で45万契約を獲得。これによって、1人当たりの月間売上は減少傾向にあるとし、この影響によって「今期は200億円の減収になると思う」(田中社長)とする。しかし、これ自体は織り込み済みであるとのことだ。契約数も想定範囲内とする。

ただし、想定外のことも2つあった。ひとつはプランの選択だ。KDDIとしては、データ利用量に応じて5段階の定額料金が適用される「auピタットプラン」のプロモーションに力を入れていたが、20GBの大容量データ通信が使える「auフラットプラン」のウケもよかったとのことだ。傾向として、月間1-3GB利用者はピタットプランを選択し、それ以上の利用者はフラットプランにシフトしているという。

もうひとつは、お客の流れだ。MNP(ナンバーポータビリティ)利用者が約2倍になったこととし、Android端末の新規・機種変更利用者が約5割増になったことが挙げられるという。
先に述べたとおり、収益見通し自体には変更がなく、MNPに伴う新規顧客獲得の影響をはじめ、想定外の動きについては、見守るしかないというのが田中社長の見解だ。いずれにしても、想定外の動きについては、ポジティブなものと評価しているように思える。

対して外野の立場としては、何とも言えない。MVNO並みの新料金がこれから先もコントロール下に置けるような動きになるのかは不明だ。もうひとつ、KDDIの子会社にはUQ mobileなどのMVNOも擁しており、グループ内でどれだけの影響が出るか不明なところだ。

今回の料金プランで「(UQ mobileには)少し影響は出ているがそれほどでもない」と田中社長は話すが、最終的な結果が、グループ全体としての最適解といえるものになっているのか。今後はそこに注目していくべきだろう。