Microsoftは31日(現地時間)、自社製の深層学習用ライブラリ「CNTK(Microsoft Cognitive Toolkit)」のバージョン2.1をGitHubで公開した。リリースノートによれば、NVIDIAが公開している深層学習用ライブラリであるNVIDIA CUDA Deep Neural Network library(cuDNN)6.0の統合や、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)のサポート、CNTK Kerasバックエンドやパフォーマンスの改善を含んでいる。また、新たにマニュアルやチュートリアル、サンプルを追加し、いくつかのバグフィックスも行われた。

CNTKはCPUやGPU、ネットワークを利用した並列処理で実行効率を向上させる機能を実装しているが、cuDNN 6.0を同梱することで、ResNet 50の様なネットワーク環境でCNTKの性能が約10%向上する。WUPのサポートに対しては関しては、Microsoft CNTK UWP CPU-Only Buildを用いることで、UWPアプリケーション上でモデル評価が可能になった。

PythonベースのTensorFlow / CNTK / Theano上で実行するニューラルネットワークライブラリであるKerasに関しては、ステートフル再帰ネットワークやRecurrentレイヤーをサポートし、訓練速度が約8%向上する。MicrosoftはCNTKのファーストバージョンを2016年1月にリリースし、完成度を高めてきた。2016年10月の時点で名称をMicrosoft cognitive Toolkitに統一する旨を公式ブログで発表していたが、開発現場ではいまだCNTKの名称が用いられている。

阿久津良和(Cactus)