パナソニック東京国際空港ターミナル(以下 TIAT)、日本空港ビルデング(以下 JAT)、日本電信電話(NTT)は、情報ユニバーサルデザインの取り組みの公開実証実験を開始することを発表した。

このたび行われる公開実証実験は、2017年8月8日〜2018年3月31日の期間、羽田空港国際線・国内線旅客ターミナルにおいて行われる。

NTTが実施するのは、スマートフォンのカメラ等を看板や物体にかざすだけで、母国語で有益な情報を得ることができる「かざして案内」。交通情報等が母国語で閲覧できるだけでなく、今いる場所とターミナル全体を一目で把握できる立体地図や、ユニバーサルデザインに配慮したルート案内、不慣れな日本料理等を分かりやすく紹介するといったコンテンツを利用できる。特別なアプリのインストールは不要で、かざす対象は空港内の誘導看板・案内看板、特定レストランのメニューで、2017年度末には全レストランのメニューや観光案内ポスターなどにも拡張予定とのことだ。

また、NTTは、画像認識技術を活用してカメラ画像から人流を自動計測するとともに、混雑状況やその予測結果に応じて自動的に表示コンテンツを変更しプロジェクタやデジタルサイネージなどで提示する「人流誘導高度化」によって空港内の混雑解消する試みも実施する。エリアの状況に合せて表示言語の提示時間を調整しつつ、外光の入り具合に応じて表示位置を変えるなど、多数の人に伝わりやすいデザインで案内情報を提供することが可能で、今回の実験の中で出国審査口での混雑計測・予測精度の評価や混雑平準化の効果を確認し、サービス化を目指すとしている。

さらに、ボリュームを上げることなく、周囲に騒音があっても人の耳に聞き取りやすい音声案内を実現する「インテリジェント音サイン」による音声案内の明瞭化も図る。

一方、パナソニックは、WHILLと共同開発しているロボット電動車いす「WHILL NEXT」による自律走行を行う。本年度は、空港内での自動停止機能、自律移動機能、隊列走行機能の技術検証を行うとともに、航空会社の協力により現場分析を行い、スタッフの作業負荷軽減とお客様の利便性向上の検証を行うとしている。

また、「乗換案内」を提供しているジョルダンとの協業により、LinkRay技術でスマートフォンと連携する「交通案内サイネージ」を設計し、空港に到着した外国人旅客が最適な交通手段をスムーズに選択できるようにするためのワンストップ交通案内を多言語で提供し、その有効性を検証するという。加えて、京浜急行電鉄の協力により、羽田空港国際線ターミナル駅でもLinkRayスポットライト型を使用し、券売機上の路線図にスマートフォンをかざすだけで目的地までの経路を多言語で検索・案内するサービスを提供するということだ。