グランドデザインは、北海道大学産学・地域協働推進機構に産業創出部門(人工知能活用マーケティング部門、名称:グランドデザイン・北大人工知能マーケティング活用研究所)を設置したと発表した。

同研究所は、それぞれが持つ独創的な研究及び製品化技術を融合し、マーケティング活用に主眼を置いた人工知能研究及び開発を行うもの。特に、生活者に対してどのような契機やインセンティブが提供されれば、消費意欲やブランド好感度が増し、積極的な購買行動に発展するかを個別判断できる人工知能について研究し、その成果をグランドデザインが開発・運営するプラットフォーム「Gotcha!mall」へ実装することを目指す。

「Gotcha!mall」は生活者と店舗・ブランドをつなぐプラットフォームで、スマートフォン上で生活者とコンビニエンスストア、GMS/スーパー、ドラッグストア、ファーストフードを始めとした大手小売店、ブランドをAIの力を駆使してマッチングし、楽しくお得に買い物ができる体験を作っている。現在、多くの小売企業では「ID-POS(個別の購買履歴)」を中心としたデータマネジメントが取り組まれているが、的確な施策を打つには、ID-POSだけでは不足している現状がある。また、オウンドメディアやポイントカードプログラムなど、ロイヤルカスタマーに向けた施策に注力する傾向がある中、実際に客数を増やしていくためには、他店舗で買い物をしている客を含めた取り組みは極めて重要で、双方を一気通貫で推進することが重要視されている。

「Gotcha!mall」では、幅広い業態・企業が参加できるモール構造と、独自のゲームギミックにより、 常連客以外の生活者との日常接点を持つことができ、「購買前後のプレイ履歴」、「位置情報」、「レシートデータ」などの大量のプレイヤーズデータも蓄積される。企業は各データを組み合わせて解析し、インセンティブを個別最適に提供することで、過度な投資を伴わずにライトユーザーをロイヤルカスタマーに育成していくことが可能となっている。店頭で「自分の欲求とベストマッチする商品を発見し、その満足感をシェアし共感を得る」といった買い物本来の楽しさを引き出すことで、購買頻度・購買単価を高めるだけでなく、買い物体験の価値を再認識させ、継続的なストアロイヤリティ形成に貢献しているということだ。

今回設置された同研究所では、この「Gotcha!mall」に人工知能によるチャットボット型コンシェルジュを用意し、会話の内容をもとにユーザーの買い物体験向上につなげる機能開発を行い、「Gotcha!mall」に参画する大手小売店鋪や商品とのマッチング力を強化するという。研究期間は2017年8月1日〜2019年7月31日が予定されている。