ルネサス エレクトロニクスと米Airbiquityは、自動運転用の車載アプリケーション向けに、ルネサスの「R-Car H3」とAirbiquityのOTA(Over the Air)更新や車両データ管理が可能な「OTAmatic」を統合したソリューションを発表した。これにより、対象ECUごとのソフトウェア更新や、データ管理が可能になるという。

自動運転システムに向けた機能の強化により、ECUやセンサあるいはマイコンなどではソフトウェアの重要性が高まっている。しかし、世界中で運用されている数百万台の車両ソフトウェアのOTAソフトウェア更新あるいは車両のデータ収集を同時に行うためのセキュリティ管理は複雑だ。そのため、堅牢なOTAソフトウェア更新やデータ管理サービス実現のために、高性能なテレマティクス用プロセッサを組み合わせた車載グレードのソリューションが求められている。

Airbiquity OTAmaticは、複数ECUのOTAキャンペーンをセキュアに構成および自動化するシステム。認証および暗号化、動的なデータ収集とアップグレード可能な分析機構、インテリジェントなネットワーク選択、データキャッシング、転送、カスタマイズされたユーザへの通知、対話および同意、キャンペーン作成、承認、レポート作成および運用が可能だ。また、自動車メーカーやサプライヤは、それぞれのニーズに応じて、OTAmaticを、クラウドベンダが提供するパブリッククラウド、AirbiquityのChoreoクラウド、またはオンプレミスのデータセンタを介して展開することができる。

一方のルネサスのR-Car H3は、複雑な処理を求められる運転支援システムやインフォテイメントシステム、およびテレマティクスに適するコンピューティング性能を備えたシステム。

ルネサスの車載システム事業開発統括部のDirectorであるCraig Johnson氏は、「ルネサスとAirbiquityの両社が効率的かつ高性能なソリューションを提供することで、世界中の自動車メーカーやサプライヤは、販売後にも先進的な性能や機能を、強化することができる」とコメントしている。