東京・池袋サンシャインシティにて、毎年の夏休み恒例イベント"ウルフェス"こと「ウルトラマンフェスティバル2017」が、7月21日よりスタートした。27回目を迎える今年は「親子の絆!」をテーマにしており、1967年にテレビ放送が始まって今年で50周年となる『ウルトラセブン』、そしてウルトラセブンの息子である「ウルトラマンゼロ」、さらには7月からテレビ放送が始まった最新ウルトラヒーロー『ウルトラマンジード』を大フィーチャー。ウルトラマンや怪獣が大好きな子どもたち、そしてその親、祖父母まで、三代にわたって楽しむことのできる空間が広がっている。

7月20日に行われた内覧会では、公式ファンクラブ「円谷倶楽部」会員であるたくさんの子どもたちが、ウルトラマンジード、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロと並んで記念撮影を敢行。そして入場に際し、1人ずつウルトラヒーローとのハイタッチ会が催された。

展示コーナーでは、放送開始50年という記念すべき年を迎えた『ウルトラセブン』の世界を楽しんでもらうべく、テレビシリーズに登場した宇宙人、怪獣のディスプレイモデルが多数並んだ。

ペガッサ星人、バド星人、シャドー星人、プラチク星人、ペロリンガ星人、ガンダーなど、精巧な造形技術によって再現された宇宙人・怪獣ワールドに圧倒された後は、第1部(7月21日〜8月7日)の展示コーナー「ウルトラヒーローVSダークヒーロー」へ。ここでは、「ウルトラマン」シリーズで歴代のヒーローを苦しめた「ニセモノヒーロー」および「悪のヒーロー」がオリジナルとの因縁の対決を行うディスプレイとなっている。

ウルトラマンレオが戦っているのは、実の弟アストラそっくりに化けたババルウ星人だった。通常、ニセモノヒーローの場合は『ウルトラマン』(1966年)に対するにせウルトラマン(ザラブ星人が化けた)のように、目やアゴがとがっているなど本物とは異なる特徴を備えているのだが、このニセアストラだけは本物との相違点はなく、完璧ななりすましが実現できているのが特徴。ババルウ星人の変身能力の高さがうかがえる。

こちらの展示は第2部(8月9〜28日)になれば、ガラリとテーマが変わるそうなので、どんなキャラクターが新たに展示されるのか、期待をふくらませてもらいたい。

人間同士の信頼関係を壊して互いに争わせ、その隙に地球を侵略しようと考えた知能犯・メトロン星人は、やけに庶民的なアパートの一室を侵略拠点にカモフラージュしており、捜査にやってきたモロボシ・ダン/ウルトラセブンを部屋に招き入れ、ちゃぶ台をかこんで会話を交わしたシーンが有名となっている。会場には、なんとも「昭和」の時代を感じさせるアパートの一室が完全再現され、劇中のワンシーンと同様にメトロン星人と向かい合って写真が撮れる絶好の撮影スポットとなった。

他にも、ウルトラマンシリーズで活躍した地球防衛チームが誇る主力ライドメカの精密なミニチュアや、ウルトラマンジード、ウルトラマンギンガを含む17人ものウルトラヒーローが並んだコーナーなど、展示エリアの充実が図られている。そして、ボール投げカプセル怪獣コーナーや、子どもたちが朝倉リクのコスチュームを着てウルトラマンジードに変身するスペシャルムービーを撮影し、世界にひとつしかないDVDを作ることのできる「ウルトラマンなりきりムービー」コーナーなど、さまざまなプレイゾーンが用意されている。

奥へ進むと、巨大怪獣やウルトラヒーローの迫力ある戦いの様子を精密に再現したバトルジオラマコーナーへ。精密に作られたミニチュアセットのなんともいえないリアリズムには、子どもたちだけでなくお父さんも興奮を隠しきれない模様。例年と同じく、ミニチュアセットのいたるところにレアなキャラが紛れていたりするので、細かなディティールの部分までじっくりと観て楽しんでほしい。あらゆるアングルから記念撮影ができるよう、ジオラマの配置が巧みに計算されていて、ぜひとも自分だけのベストショットを記録してもらいたい。

今回の「ウルフェス2017」に向けて、全高3.6メートルもの巨大なウルトラセブン×ウルトラマンゼロ立像、そしてウルトラマンジード×ウルトラマンベリアル立像が作られた。いずれも親子ヒーローということで、お父さんと子どもが立像の前で記念写真を撮影するには最適なスポット。このように、今回の「ウルフェス2017」では「親子」による記念撮影スポットに重点を置いているのが最大の特徴となっている。

ウルトラマンジード×ウルトラマンベリアル立像の前で、内覧会を訪れていた女優の桜井浩子さん(ウルトラQ/江戸川由利子役、ウルトラマン/フジアキコ隊員役でおなじみ)に記念スナップをお願いした。さすがは「ウルトラマン」シリーズ永遠のヒロイン。気さくに投げかけてくれた笑顔が実にチャーミングであった。

ウルフェス最大のお楽しみ、それがウルトラヒーローと怪獣、宇宙人軍団が激闘を繰り広げる「ウルトラライブステージ」だ。今回は初の試みとして、客席すべてに応援アイテム「ウルトラフラッシュ」を配置。戦うウルトラヒーローたちに力を与えるこのアイテムの使用法や、ステージ鑑賞時のマナーを子どもたちに教える短いムービーが冒頭で上映されている。また、「ウルフェス2017」公式サポーターを務める人気女優・土屋太鳳からのメッセージ動画もスクリーンに映し出され、会場を沸かせていた。

ウルトラライブステージ第1部は「運命を切り開け〜光と闇の戦い〜」と題して、ウルトラマンジード、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロを中心としたヒーローたちが、何者かによって操られる怪獣(レッドキング、ゴモラ、アボラス、マジャバ)から子どもたちを守って戦うという筋書き。

ウルトラヒーローと地球の子どもたちとの信頼関係を絶とうとする目的で、さまざまな闇のウルトラマン(ダークロプスゼロ、イーヴィルティガ、ウルトラマンシャドーなど)が出現するほか、ウルトラヒーロー数人を手玉に取る強さを誇るウルトラダークキラー、そしてベリアル融合獣「キングギャラクトロン」といったスペシャルな敵キャラクターも登場する。タイプチェンジして強くなるジードやゼロに負けじと、ウルトラセブンも今回、あっと驚く姿にタイプチェンジを果たすが、これはステージをご覧になってのお楽しみ。

終盤では『ウルトラセブン』の名作テレビエピソードを彷彿とさせる心憎い演出があったり、ラストシーンに「ある人物」からの実に味わい深い「言葉」が飛び出したりと、長く「ウルトラマン」シリーズを好きでいる大人のファンの心にグッと迫る仕掛けが髄所に施され、すがすがしい感動を呼び起こさせること間違いない。

なお、第1部のステージは8月7日まで。8月9日からは第2部「僕たちの翼! ウルトラホーク発進!」が上演される。

「ウルフェス2017」開催を記念して、会場内の「ウルトラマンデパート」および、全国のウルトラマンオフィシャルショップ「ウルトラマンワールドM78」にて、スペシャル限定ソフビ(ウルトラヒーローズシリーズ ウルトラマンジード プリミティブ フュージョンライズレッドVer./ウルトラBIGソフビシリーズ ウルトラマンベリアル スペシャルカラーVer.)が販売されるのも、ファンにとってうれしいニュースだろう。こちらも恒例となった「限定指人形」も、ウルトラマンジードとスカルゴモラがお目見えする。

「ウルトラマンフェスティバル2017」は、池袋サンシャインシティ文化会館4階展示ホールBにて開催。7月21日から8月7日までが第1部で、8月8日の休館日をはさんで8月9日から8月28日までが第2部となる。第1部と第2部では一部展示内容や、ライブステージの内容が変更されるので、ウルトラマンを愛する方たちはぜひとも第1部、第2部ともに足を運んでいただきたいところだ。

(C)円谷プロ

秋田英夫
主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌などで執筆。これまで『宇宙刑事大全』『宇宙刑事年代記』『メタルヒーロー最強戦士列伝』『ウルトラマン画報』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』『鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー大百科』をはじめとする書籍・ムック・雑誌などに、関係者インタビューおよび作品研究記事を多数掲載