説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『これからも絵文字は増えるの?』という質問に答えます。

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Appleは7月17日、「世界絵文字デー(World Emoji Day)」にあわせ、今年後半にiOS/macOS/watchOSへ追加する絵文字のうちいくつかを公開しました。2015年10月リリースのiOS 9.1で150の絵文字を追加し、2016年12月リリースのiOS 10.2でも100以上の絵文字を追加した過去の経緯からしても、今回公開されたゾンビや恐竜の絵柄はほんの一部で、相当な数が追加されると予想されます。

言うまでもなく絵文字は日本発祥のカルチャーで、その起源は携帯電話(フィーチャーフォン)の時代にさかのぼることができます。ドコモ「iモード」などで採用された絵文字は、人の感情/表情や日常的な事物を1文字ぶんのデータ量で表現することができ、通常の文章に混ぜて使用できることから、瞬く間に普及しました。

当初は携帯電話事業者により仕様が異なる機種依存文字として扱われていましたが、スマートフォンの時代を迎え絵文字が注目されるようになり(iOSの日本語絵文字キーボードが他の言語で利用可能になった影響が大きいと言われています)、AppleとGoogleが中心となり標準の文字符号化規格「Unicode」に収録しようというプロジェクトが誕生しました。2006年から2007年にかけての話ですが、この頃日本の「絵文字」は世界の「Emoji」になったといえます。

そのプロジェクトの成果物である多数の絵文字が収録された「Unicode 6.0」が策定されたのは、2010年のことです。次期メジャーバージョンの7.0が策定されるのは2014年のこととなりますが、そのとき250もの絵文字が追加されました。2015年の8.0、2016年の9.0でも絵文字の追加が行われているうえ、AppleなどUnicodeコンソーシアムのメンバー社は引き続き前向きな姿勢を見せていることから、今後も増える可能性は高いと考えられます。