茅野市農業と観光推進協議会(会長・柳平千代一市長)は25日、同市豊平の「古田農場」で行う農業収穫体験の受け入れを本格的にスタートした。神奈川県伊勢原市の小学3〜6年生73人が初めて訪れ、トマトやトウモロコシの収穫を体験。地元農家と触れ合いながら、食や命の大切さを学んだ。

 農業収穫体験を行う古田農場は約38アール。事務局長の北澤幸男さん(78)=同市北山=が中心となり、ジャガイモやトウモロコシなどを育てている。無農薬・有機栽培に取り組み、収穫したばかりの野菜を味わう体験も提供している。

 この日訪れたのは、伊勢原市農業協同組合が1泊2日の日程で行う食育ツアーに参加した同市内11校の小学生とJA職員。両市が姉妹都市で、涼しい高原で農業収穫体験ができることから、JA信州諏訪に相談して計画した。

 児童たちは地元農家ら約10人の案内でハウスや畑に入り、収穫に適したトマトやトウモロコシの見分け方を教わりながら、野菜をもぎ取る感触を味わった。ジャガイモの袋詰め作業も体験。夕食でジャガイモはカレーに、トマトはサラダで味わう。

 北澤さんは「農業の大切さや、自分が食べているものが『命』だということを知ってほしい」と呼び掛けた。伊勢原市桜台小4年の上田晶嵩君(10)は「とれたばかりのトマトを生で食べるのは初めて。しょっぱくなくて、とても甘い」と目を輝かせた。

 農業収穫体験の受け入れは茅野市内への宿泊が条件。北澤さんによると、年間500〜600人が利用していて、家族連れや別荘関係者の利用が多いという。9月上旬まで行う。