国土交通省天竜川上流河川事務所と飯田国道事務所は26日、災害発生時に派遣する災害対策車両の操作訓練を中川村の天の中川河川公園で開いた。建設業者でつくる県南部防災対策協議会と南信地方の自治体職員98人が参加し、排水ポンプ車と照明車の扱い方を習得した。

 出水期に備えた防災訓練。今回は今年3月、国交省と災害支援協定を結んだ諏訪圏域6市町村の職員が初めて参加した。

 訓練では同省の担当職員が各車両の機能を説明し、参加者が操作を体験した。1分間に最大で30トンを放水できる新型排水ポンプ車の訓練では、洪水被害を想定して水中ポンプを天竜川に沈め、くみ上げた水を堤防を越して西側にある水路へと流した。

 2006(平成18)年に岡谷市を襲った豪雨災害を経験し、訓練に初参加した同市危機管理室の小林隆志さん(49)は「かつての岡谷は自然災害の少ない地域という認識で、豪雨では諏訪湖の水位ばかりを気にしていたが、18年災では市内で同時多発的に土石流が発生するなど認識を一変させられた。訓練では機械操作を真剣に覚え、万一の事態に備えたい」と述べた。

 天竜川上流河川事務所の宮下良広副所長は「実際の災害現場は浸水して足元が見えない場所での作業も多い。安全を確保するため訓練を通じて操作の熟度を上げてほしい」と話した。