岡谷市の岡谷蚕糸博物館は27日から、開館3周年記念企画展「歌舞伎衣裳展―伝統芸能を支える絹」を開く。同市出身で市観光大使も務める歌舞伎俳優の市川笑野さんが全面協力して監修。豪華絢爛な舞台衣装など27点を展示し、伝統芸能を支える絹の魅力や歴史ある歌舞伎の世界を楽しんでもらう。10月22日まで。

 展示されるのは、松竹衣裳が所蔵する歌舞伎衣裳から、笑野さんがこれまでに着用した「獅子の精」(長唄「春興鏡獅子」)、「鷺の精」(長唄「鷺娘」)、「小睦」(義太夫「栴檀女道行」の3点と、笑野さんの師匠である市川猿翁さんが、3代目市川猿之助時代に着用した「浪七」(當世流小栗判官)の衣装を合わせ4点。このほか、笑野さんが9月にカノラホールで開く20周年記念舞踊会で着用するために、岡谷絹工房が製作、市観光協会が寄贈した生地で仕立てられた「長絹」も展示する。

 舞台衣装に加え、笑野さんの楽屋を再現し、実際に使用している鏡台やのれん、かんざしなどの小物、隈取を演技の後に絹地に写し取った「押隈」2点も展示に花を添えている。同館では、「絹がどんな形で歌舞伎に使われているか、豪華絢爛な衣装の重量感や染めの鮮やかさなどを見てほしい」と話している。

 企画展開催に合わせて、30日午後1時30分から同館で笑野さんのトークイベントを開く。女形として活躍する笑野さんから、女性らしく見せる表現方法や歌舞伎の衣装にまつまわる話を聞く。参加費無料(入館料は必要)。参加申し込みは同館(電話0266・23・3489)へ。