県教育委員会のサイエンス・アソシエーション・プロジェクト事業で海外の大学などで研修した高校生の報告会が26日、県庁であった。諏訪清陵高、松本工業高、上田高の生徒が参加。諏訪清陵高校からは3年生の沓掛雄斗さん(17)と牛山雅結さん(17)が米国アラスカ州でのオーロラ観測や理科実験について発表した。

 諏訪清陵高の生徒らは3月1〜6日に25人で米国を訪問し、アラスカ大学フェアバンクス校で気候変動の影響やアラスカの伝統文化などの講義を受けた。「鼻の奥が凍り付くようで、諏訪とは比べものにならない」(沓掛さん)という寒さを生かして、寒天や生クリームを作る実験などにも取り組んだ。

 沓掛さんはアラスカでの研修を終えて「日本だけ見ていても世界は分からない」と感じたといい、「将来は世界で活躍できる仕事に就きたい」と意気込んだ。将来食品関係の分野に進みたいという中山さんは現地で見学した温泉の熱を再利用した植物栽培工場に興味を持ったといい、「日本とは全く違う極寒の地でいろいろな体験ができた」と実感を語った。

 同事業は世界で活躍できる人材の育成を目指し、県企業局の「こどもの未来支援基金」を活用して始まった事業で今回の3校の生徒が1期生。諏訪清陵高のアラスカ研修は2006年から続く行事で、昨年までは文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業で実施していた。