岡谷市教育委員会は27日夜、「岡谷市魅力と活力ある学校づくり推進プラン」の策定に向けた検討委員会の初会合を市役所で開いた。同プランは今後の少子化などを見据え、ハード、ソフト両面で教育環境の整備を計画的に進めていく目的。来年度中の策定を目指し検討を進める。

 検討委は市区長会、市PTA連合会、市保護者会連合会、市子ども会育成連絡協議会などの関係者5人で構成。会長に元市教育部長の小林利男さんを選んだ。今後、庁内組織の策定委員会が作成するプランの案に対して外部の立場から意見を述べる。

 初会合で市教委側はプラン策定の趣旨や概要について説明。現在の子どもたちを取り巻く問題として「いじめ・長期欠席」「学力向上」「特別支援教育」「学校施設の長寿命化」などを挙げた。計画期間は19〜23年度の5年間とし、教育振興基本計画や公共施設の長寿命化実施計画に対応した内容とする考えだ。

 ソフト面では、地域資源を生かした独自の教育カリキュラム「岡谷スタンダードカリキュラム」を柱に、学力向上と郷土愛を育む教育を進めていきたい考え。旧岡谷小の統合をきっかけに、魅力ある学校づくりに向けて岡谷の地域資源であるシルクやものづくりに焦点を当て、統合企画教員が中心となって15年度から進めてきた。統合企画教員の任期が今年度で終了するため、持続可能な取り組みとしてどう定着、発展させていくかが課題とされている。

 一方、ハード面では、対象となる学校施設69棟のうち、築30年以上が59棟(86%)に上るなど老朽化が進行。長寿命化に向け従来の事後保全型から、損傷が大きくなる前に予防的な対策を行う予防保全型に転換し、費用の平準化を図っていきたい考えだ。

 岩本博行教育長は「教育大綱に掲げる重点項目を着実に実現するためソフト、ハード両面を併せ持ったプランを策定したい。未来を担う子どもたちのために教育環境の整備が計画的に進められるよう力添えを」と呼び掛けた。