伊那市荒井の伊那図書館で30日まで、顕微鏡を使った昆虫観察教室が開かれている。長野日報で「長ぐつ先生のフィールドノート」を連載している元信州大学農学部教授の建石繁明さん(82)=伊那市=が講師を務め、来場した子どもからの昆虫の生態に関する質問などに応じている。子どもたちは、肉眼で見ることのできない微細な世界に触れて昆虫の新たな一面を発見している。

 夏休みに合わせ、生き物と触れ合う機会になればと、同図書館が主催した。建石さんが、自宅から実体顕微鏡や光学顕微鏡を用意。企業の協力で、走査型電子顕微鏡など最新型もそろっていて、2倍〜4万倍の倍率で観察できるという。サンプルは建石さんが50種類近く用意。来場者が持ち込むこともできる。

 マイクロスコープ(デジタル顕微鏡)による観察では、モニター上に立体的に見えるカミキリムシの姿に、「でかい」と歓声。持ち込んだカブトムシにダニがいるのを確認し、急きょダニを高倍率で観察する一幕も。「カブトムシの血を吸うの」などと興味津々の様子で質問する子どもに対し、建石さんは「遠くにいくための乗り物代わりにしているんだよ」と教えていた。

 観察した伊那小6年の名取柑奈さん(11)は「昆虫の体の仕組みが分かって面白かった。ちょっとは虫が好きになったかも」と話した。

 30日の時間は午前10時〜午後6時。