戦国時代の武将、武田信玄が情報伝達に使ったとされるのろしを再現する「第9回狼煙リレー」が29日、諏訪地方であった。岡谷市湊の小坂城跡・火燈山麓からスタート。煙を目印に4カ所を次々つなぎ6カ所目の終点、諏訪市四賀の桑原城址まで引き継いだ。

 諏訪地方の有志でつくる武田信玄狼煙会諏訪支部が主催。秋山大一代表(58)=諏訪市=は「無事成功し、将来に向けたのろしリレーの全線開通(根羽村―甲府市間をつなぐルート)に向けての情報も得ることができた」と喜んだ。

 煙をつないだのは火燈山麓から諏訪市の大見山―有賀城跡―高嶋城跡地―武居城跡―桑原城址間。平地を挟み東西にジグザグにつなぐルートで、いずれも地元保存会メンバーらが参加し、一つ手前の地点の煙を目視で確認。それぞれの手法で煙を上げ伝達した。直線距離にして約30キロを30分弱でつないだ。

 初めてのろし上げに加わった、スタート地点の火燈山は諏訪湖を眼下に見下ろす高台。約15人が参集し午前11時に杉の青葉を燃やし目印を送った。高さ2・5メートルほどの煙突から煙をもうもうと立ち上げ、直線距離約7・3キロ先の高見山から煙が上がるのを確認すると、歓声も上がった。高嶋城跡地と桑原城址からの煙も遠方に見た。

 作業に携わった近くの小坂観音院の中島宥明住職(59)は「初めてでうまく煙が上がるか心配だったが、素晴らしいのろしを上がることができた。次につながるのろしをはっきり見て感動した」と話した。

 茅野市粟沢の粟沢城跡では来年以降のルートづくりの参考にするため、武居城跡のろしが見えるか調べた結果、のろしを確認。この日、別団体が行った塩尻市東山地籍でののろしは火燈山麓からは見えなかった。