諏訪清陵高校(諏訪市)の生物部の3年生3人が、8月2〜4日に宮城県石巻市などで開く「第41回全国高校総合文化祭(みやぎ総文2017)」の自然科学部門の生物部門に県代表として出場する。テーマは「諏訪湖の植物プランクトンの季節変動とその要因」。昨年実験した湖水中の植物プランクトンの量と、水温や農地肥料の栄養塩類濃度との関係を、昨夏のワカサギ大量死の仮説を含めて、結果と考察を発表する。

 出場するのは、前部長の藤森由登さん(17)=諏訪市=、副部長の小林奈央さん(18)=塩尻市=、小林楓さん(17)=富士見町=。生物部は毎年、諏訪湖のアオコの主成分の藍藻類と、春と秋に湖面を茶色にする珪藻類の、降雨量や水温との関係を調査してきた。

 3人は流域河川から流れ込む栄養塩類の濃度が、プランクトンの季節変動の要因になるとの仮説を立てた。実験は昨年8月から10月まで実施。諏訪湖ヨットハーバーでプランクトンを採取し、水温、肥料濃度、培養期間を変えて30通りで実験した。仮説通りの結果が得られ、昨年末の県自然科学フェスティバル(県高校文化連盟自然科学専門部主催)で発表。生物部門で最優秀賞を受賞し、今年の総文祭への出場権を手にした。

 昨年夏のワカサギの大量死についても仮説を立てた。梅雨時の降雨量が少なく、栄養塩類の供給不足で珪藻類の増殖が少なく酸素の発生も減少。初夏の急激な気象上昇と藍藻類急増でヘドロが分解され、酸素消費が増えて、強度の貧酸素環境に変化したと考えた。

 今回の実験の課題として、実験回数を増やしデータの精度を高め、河川の栄養塩類を調査し、仮説の信頼性を高めたいとし、後輩部員に託す。藤森部長は「発表を通して諏訪湖のことを全国に知ってもらいたい。各地の水質改善のきっかけになれば」と話していた。