JR伊那市駅そばの中央商店街のにぎわいを取り戻そうと、上伊那の若者有志でつくる一般社団法人「アスタルプロジェクト」が、商店街の整備に取り組む。空き店舗8店の所有権を同団体で取得して集約し、「伊那谷らしさ」をコンセプトにした飲食店街へと生まれ変わらせる。空き店舗に入居する事業者を公募で選んで準備を整え、来夏までの一斉オープンを目指す。

 JR伊那市駅から、目と鼻の先にある商店街。昭和30年代ごろから、細い路地に喫茶店や居酒屋などが立ち並ぶようになり、長らくにぎわいを見せていた。現在は、店主の高齢化などで廃業が進み、大半はシャッターが下りている。同団体が、県内外で生活している空き店舗の建物所有者たちに店舗活用を持ちかけたところ、8店舗分(延べ床面積約240平方メートル)について、格安で譲り受けることができた。

 商店街を整備することで「伊那谷の魅力を凝縮し、観光客らを呼び込む核となる場所にしたい」と、同団体の八木択真代表(38)。地元産の食材を用いるなど、伊那谷ならではの飲食店を集約させる考えだ。長屋のようなつくりになっていて、昭和30年代に建てられた木造店舗が多い。内装工事は各事業者に任せる一方、外装工事は同団体が手掛け、「昭和のレトロな雰囲気を生かすように」統一する。一角には屋外広場を設けて、飲食やライブができるようにし、にぎわいを創出する計画だ。

 テナント料は1店舗当たり月額4〜8万円を想定。正式な公募はこれからだが、既に、農家や飲食店経営者、独立を考える料理人ら、複数の人が興味を示しているという。同団体は「意欲のある人たちのチャレンジの場として活用してもらいたい。取り組みによって、まちが元気になれば」と期待している。

 問い合わせは同団体事務局(電話080・5146・4599)へ。