伊那市の市民祭り「第60回伊那まつり」は5日、開幕した。今年は前身の「勘太郎まつり」と合わせて通算60回目の記念の祭典。初日はJR伊那市駅前の中心市街地が主会場で、メインの市民おどりには約100連・6500人が参加し踊りの輪を広げた。伊那の日中の気温は今夏最高の34・8度まで上昇したが、参加者は暑さを忘れて踊り三昧。6日は花火大会などで熱気に包まれる。

 節目の祭典のテーマは「のぞむ」。開会式で小林建正実行委員長は、「老いも若きも一つになり、新たな伝統を築く」と祭りの開始を宣言した。60回を記念して、歌手で市観光大使のあさみちゆきさんが出演。「勘太郎月夜唄」をアカペラで披露する場面もあり、祭り気分を盛り上げた。

 オープニングパレードでは、伊那商工会議所が6年ぶりに「勘太郎道中」を復活させた。伊那 建設業組合・伊那市水道事業組合の「御神輿」と共に勇壮に練り歩いた。

 「市民おどり」は山寺から西町までの県道約1・5キロの区間で行われた。各連はそろいの衣装など趣向を凝らし、「ダンシング・オン・ザ・ロード」や伝統の「伊那節」「勘太郎月夜唄」をにぎやかに踊った。

 6日は市役所西側駐車場周辺が会場で「遊ingビレッジ」を開く。ダンス、バンド演奏、灯籠流し、大道芸など楽しめ、屋台も多彩に並ぶ。祭りのフィナーレを飾る花火大会は市役所西の天竜川・三峰川合流点の中州で午後7時30分から4500発を打ち上げる。60回を記念した音楽花火も番付の60番に組み入れ、曲調にあわせて鮮やかに夜空を彩る。