鉱物や岩石などの博物館ミュージアム鉱研・地球の宝石箱(塩尻市北小野)で、開館20周年記念特別展「海から遠いこの塩尻で深海を語ろう」が開かれている。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの協力で、地球深部探査船「ちきゅう」や有人潜水調査船「しんかい6500」が持ち帰った深海の標本などを展示している。20日まで。

 同館は掘削機械、機器を製造、開発する鉱研工業(東京都)が創立50周年を記念して1997年に開館した。特別展は開館20周年と同社の創立70周年を記念した事業。JAMSTECの研究を掘削を通じて支えている縁で実現した。

 「ちきゅう」は、世界中の海底を掘削して地質試料を採取、分析し、地球や生命の謎の解明を目指す国際深海科学掘削計画の主力船で、全長は210メートル、最大掘削水深は2500メートル。特別展では同船の300分の1サイズの模型を設置し、最新の成果をジオラマや標本で紹介。海底から熱水が噴き出す場所にできる煙突状の岩「チムニー」や周囲に集まる生物も展示している。展示生物のうち、スケーリーフットという巻き貝の仲間はうろこが硫化鉄という金属でできており、初めて発見されて十数年しか経過していないという貴重な標本だ。

 特別展にあわせ、プロジェクションマップで富士山の変遷を探る企画や、長年にわたって鉱物を収集してきた岡部陽二さんが同館に寄贈した300点以上の鉱石も展示する。

 鉱研工業の末永幸紘社長は「中身の濃い展示となった。多くの方に足を運んでもらい、地球に興味を持ってもらいたい」と話していた。

 入館料は20日までの期間限定で通常よりも割安で設定。大人500円、大学、高校生200円。保護者同伴の場合、中学生以下は無料。問い合わせは同館(電話0263・51・8111)へ。