諏訪市湖南出身で、人々の幸福の実現のために社会の矛盾と闘い、志半ばで倒れた伊藤千代子(1905〜1929年)。その生涯を描いた劇映画「こころざしつつたふれし少女よ伊藤千代子の生涯」の制作が、映画企画制作会社ゴーゴービジュアル(埼玉県所沢市)で始まった。千代子の母校・諏訪二葉高校(諏訪市)の同窓会有志は「大先輩は粘り強く正義感あふれ、まさしく諏訪人気質。同窓生として応援したい」と、「映画制作を支援する会」(宮川秀世会長)を立ち上げた。募金活動などを展開する。

 伊藤千代子は2歳の時母と死別、養祖母らに育てられた。諏訪高等女学校(現諏訪二葉高)に入学、同高校長の土屋文明の教えを受け、同級生には後の作家平林たい子がいた。卒業後高島尋常高等小学校に2年間勤務、子どもたちにたくさんの愛情を注いだ。

 その後仙台市の尚絅女学校を経て、20歳で東京女子大学2年に編入、社会科学研究会に参加し、学んだことを平和な日本をつくるために生かすことを目指した。志を同じくする浅野晃と結婚、共産党に入党。28年市ケ谷刑務所に収監され、翌年体調を崩し24歳の短い命を閉じた。

 「制作を支援する会」の発足は、昨年の諏訪二葉高同窓会東京支部の総会で映画企画を知ったことがきっかけとなった。映画総監督を務める桂壮三郎さんらに改めて伊藤千代子について学んだ。宮川会長は「同窓生の立場で支援したい。先輩の生涯や土屋文明との関わりを知ってもらう機会になれば」と話している。

 募金は8月31日まで。1口1000円(何口でも可)。ゆうちょ銀行「映画『伊藤千代子の生涯』制作を支援する会振替口座00140−0−731533」へ。問い合わせは事務局の五味のりほさん(メールkonikoni255@yahoo.co.jp)へ。