諏訪市大熊の原田鶴子さん(80)は、来年の御柱祭に向けて「御柱人形」作りに励み、500体近くを完成させた。「新型コロナウイルスのせいでどこにも出掛けられず、残念ながらとても作業がはかどる」と苦笑する原さん。来年、祭りが無事に開催できることに願いを込めて針を運んでいる。

 原さんは若い頃から御柱祭と手芸が大好き。毎回、お手製の祭り衣装に身を包んで祭りに参加し、現地で見る氏子の勇姿を目に焼き付けて人形で表現した。

 岐阜県飛騨地方の民芸人形・さるぼぼの作り方を基本に足をつけたり、祭り衣装を細部まで作り込んだりして「威勢よく見えるようにした」(原さん)という。木落としや川越しなど見せ場を再現した大作もあり、氏子が一致協力して曳行する祭りの熱気があふれている。夫の修生さん(81)も製作に力を寄せ、夫婦二人三脚の作品でもある。

 「人形の迫力ある動きは現場を知っているから」と胸を張る原さん。愛着を込めて作りながら、「一日も早く新型コロナの感染が収束して、いつものようなにぎやかで楽しい 祭りができるように毎日祈っている」という。人形は土産品店にも提供するほか、希望者に譲る予定だ。