長崎県立佐世保工業高電子工学科の生徒は15日、県立ろう学校佐世保分校(小舟町)を訪れ、発声や発語の学習で使う手作りのLED装置2台を贈った。

 佐世保分校ではこれまで▽胸部の振動▽鼻からの息の漏れ−など声を発した際の体の反応を説明し感覚的に覚えさせていた。幼稚部から小学部低学年向けに、分かりやすく指導したいと、3年前に製作を依頼。生徒は課題研究の授業で取り組み、改良を重ね本年度の担当4人が完成させた。

 装置は、声に反応してLEDライトが光り、発声を目で確認できる。楽しみながら学んでもらうため▽大きな声を出す練習向けの装置▽声を拾う精度がより高く顔の形に光る装置−の2種類を作った。声を出しやすいように水道のパイプを活用してマイクを取り付けたり、使いやすいようコンパクトにしたりするなど工夫を重ねた。

 児童は、生徒から使い方を教わり発声に挑戦。初めは恐る恐る小さな声を出していたが、装置が光ると大興奮。何度も「あー」「こんにちは」と大きな声を出していた。幼稚部年長の大石悠太ちゃん(6)は、喜びのあまり生徒一人一人の頭を“よしよし”となでた後、抱きついた。小学部1年の北尾朔(さく)さん(6)は「大切に使います」と笑顔でお礼を述べた。電子工学科の小柳義文さん(18)は「学びが形になる貴重な経験ができた。子どもたちの笑顔を見て、作ってよかったと思った」と話した。