5歳から11歳の子どもにも、新型コロナのワクチン接種の可能性が出てきました。子どもを持つ保護者からは、不安の声も聞かれました。

 ファイザーは20日、共同開発したビオンテックとともに、新型コロナウイルスのワクチンが、5歳から11歳にも安全かつ有効だとする治験の結果を公表しました。16歳から25歳と同じ効果がみられたということです。

 この結果について、感染症に詳しい国立病院機構三重病院の菅秀副院長に、話を聞きました。

「今まで予防手段が限られていた小学生にとっては、予防手段がもうひとつできたということで、良いことではないかと考えています」(国立病院機構三重病院・菅秀副院長)

 11歳までの子を持つ保護者に聞くと、接種後の副反応への不安の声が聞こえてきました。

「副反応は心配だなとは思いますけど、子供は打ちたいらしいです。この子はすごくコロナになるのが心配で」(9歳の子を持つ親・30代)
「まだ何とも言えないですね。副反応は私たちもあって、熱も大変だったので、長期的な面を見て、これから成長していく上で何かあっては困るので」(10歳、8歳、3歳の子を持つ親・30代)

アメリカは10月末に緊急使用「承認」の見通し 

ワクチンの接種の様子

 ファイザーによると、「副反応」については16歳から25歳と同じ程度だったということです。菅副院長も、今回の結果を見て「容認できる範囲」だと話します。

「ある程度の副反応は、打った後に熱が出るとか、接種部位が腫れるとかワクチンである以上、避けて通れない副反応だと思います。稀な副反応で命に関わるかどうかということですが、100万人に1例とか、100万人に0.何例というのは、それだけの数を接種して初めてわかってくる。諸外国が小児の接種を先行してやるのであれば、データを収集しつつ検討していく必要があると思っています」(国立病院機構三重病院・菅秀副院長)

 また、接種する量は12歳以上の「3分の1」に。菅副院長によると「副反応」などを考慮したのではということです。

「これまでのデータでは年齢が低くなるほど、副反応の発現率が高くなっているという傾向がありますので、もう少し量を減らして副反応をできる限り少なくしたいという意図もあります」(国立病院機構三重病院・菅秀副院長)

 ファイザーは、今後、各国の規制当局にデータを提出する予定です。一部のアメリカメディアは、アメリカで10月末にも、11歳以下に対するワクチンの緊急使用が承認される可能性があるという見通しと報じています。

 日本での承認について可能性は…?

「今後の重症化率を含め、発生動向を見て、その時点で判断するということになるのではと思います。半年ないし、1年の動向はどうなるかと予想のもとに、おそらく今後、議論が進んでいくと思います」(国立病院機構三重病院・菅秀副院長)

保育クラブに子を預ける親「判断材料が少なすぎるので迷う」

遊ぶ子どもたち(松栄第一学童クラブ)

 名古屋市昭和区にある松栄第一学童保育クラブでは、1日30人ほど児童が利用しています。マスク着用や消毒・検温など、できる感染対策を行います。

 児童もワクチン接種が可能となった場合、指導員としても安心につながるといいます。

「『マスクは息苦しいからイヤ』という子もいて難しい。学童としては打ってもらえれば安全な保育ができるかなとは思う」(松栄第一学童クラブ専任指導員・林広平さん)

 子どもを預ける保護者は…。

「私が仕事をしているので『家にいなさい』とも言えないし、子供への接種も判断材料が少なすぎるので迷う」(保護者)
「大人でも福反応、熱が出たりするので、子供の副反応を見ているのも辛いし、付き添うことを考えると、負担というと子供に失礼だけど大変だろうなという風に感じる」(保護者)
「学童とか小学校とかだとどこまでやれるか限界があると思うので、注意してもらいつつ、打てない家庭もあると思うけど、子どもが打てる状況や体調なら打ってもらえるといいなというのが本音です」(保護者)

(9月22日 15:40〜放送 メ〜テレ『アップ!』より)