こんにちは。

インテリアアドバイザーアダチツヨシです。
春。すでに新生活を始められた方、これから始められる方、それぞれいらっしゃると思います。
暮らしの中で身近な家具といえば、「椅子」が挙げられるでしょう。皆さんは自分が使っている「椅子」を気に入っていますか?

今回は、そんな「椅子」についてのお話しです。

あなたにとって椅子とは?

皆さんは、どんなときに椅子に座るでしょうか? 食事のときに使うダイニングチェア、机に合わせて使うワーキングチェア、リラックスするために使うイージーチェアなど、「チェア」と名の付くものを挙げ出すときりがないほど、本当に多くの種類があります。

でもたまに、「荷物置きにしかなっていない椅子」のお話しを伺うことがあります。

そうなってしまった原因はいろいろと考えられますが、その一つに、座り心地の相性が合っていないために、座らなくなってしまう例が挙げられます。
皆さんは、使っている椅子と自分との相性について、考えたことがあるでしょうか?
使っているうちに、身体に何らかの支障をきたしてしまうことのある家具。そんな特性も椅子ならではです。

椅子はわりとお店で実際に座ってみて購入することの多い家具だと思います。

でも、試して購入したはずなのに、使っているうちにだんだんと座らなくなってしまう。

身体との相性が理由だった場合、次のような声が聞かれます。

  • 腰が痛くなった
  • 腿裏あたりが痛くなった
  • 何となく疲れる
  • お尻が痛くなる

身体を預ける家具だからこそ起こる悩みです。

椅子と自分の相性をはかる3つのポイント

ここで、椅子との相性を簡単にはかることのできるポイントを3つお伝えします。

  • 背もたれのあたり心地
  • お尻のフィット感
  • 大腿部のあたり具合と足裏の接地具合

椅子の「座り心地」って、何となく硬さ・柔らかさで感じている方が多いのではないでしょうか?

もちろん、そういった感覚も相性には大事なことではあります。ただ、それだけでははかりきれないのが相性なのです。

椅子それぞれにデザインの違いがあるように、用途や座る人の体型にも向き不向きがあります。

今回は先程挙げた3つのポイントの中でも、「背もたれのあたり心地」についてお話ししたいと思います。

背もたれのあたり心地を分析する

これまで数千脚以上人と椅子の相性」を見てきた私の経験から、比較的女性が気にすることの多いのが「背もたれの当たり心地」です。

背もたれに寄りかかることで何となく安心感を得る、という傾向が女性に多く見られるように思います。

ただ、ひとえに「当たり心地」といっても、その心地よさを感じ取るポイントは一つではありません
例えば、AとBの椅子があります。

Aのタイプの場合は、背もたれのカーブが横方向にどうフィットしてくれるかがポイントになります。

体型の大柄・小柄によって背もたれのカーブに背中がどのくらい収まるのか背中の丸みと背もたれのカーブがぴったり沿うかが相性を左右します。

また身長の高さによって背もたれが背中に当たる位置も異なるため、そこでも違いが生まれます。

意外と気づいていない方も多いこのポイント。複数人が同じ椅子に座っても、背もたれが心地よい人と痛く感じてしまう人がいるなど、身長が違えば好みが異なるのも当然です。

一方で、Bのタイプ。
こちらは面で背中を支えるので、縦横どちらの方向にもフィット感を感じやすい形状です。

軽さや機能面でのメリットも多いこのタイプですが、どっしりと寄りかかるときの薄さが気になる場合も見られたりします。このタイプの代表的な椅子として、デンマーク家具のセブンチェアアリンコチェアが挙げられますが、実は、あえて背もたれがしなることで座り心地を向上させるという特性も持っています。

この手のタイプには模倣品も多数出回っており、耐久性に違いが見られるのも注意が必要です。

皆さんが普段座っている椅子の背中のフィット感、いかがでしょうか?

あまり意識されていない「座る角度」

実は、背もたれの当たり心地に影響を与えている一つが「背もたれや座面の角度」であるということに、あまり気づかれていないと思います。

背もたれや座面の角度が急である(垂直に近い)ほど、背もたれに当たる圧力は弱く、逆に背もたれが後に倒れ加減だったり、座面が後に向かって下がったりする形状の椅子では、背もたれの圧力が強く感じられるようになります。

まずは背もたれ、座面ともにフラットな場合。

背筋がきゅっと立つ姿勢になります。重心が真下方向に向くため、座面の素材や形状も、座り心地に影響してきます。

一方、あえて極端な例を挙げますが、座面も背もたれも傾斜がついている場合一層後ろへの重心が掛かるようになります。

背もたれがどのような形状かが、より座り心地を左右します。
これから椅子の購入を検討されている方は特に、お店で試す際に気にしてみてください。

今回取り上げてお話しした椅子のパターンには、皆さんがお持ちの椅子が全て当てはまるというわけではありません。ただそれでも、人が座る家具である以上、人の体型と座り心地が大いに関係するのは間違いなく、自分と椅子の相性を知っておくということは、自分にとっても家具にとっても大切なことです。

椅子と自分の相性をはかる3つのポイント」の残り2つについては、また次回以降でご紹介します。ぜひお楽しみに。

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著者:アダチツヨシ