年間200本以上の映画やドラマを鑑賞するe-NAVITAスタッフのKが「こんなかたにおすすめ」「楽しむポイント」などのプチ情報も交えながら、おすすめの映画をご紹介するこの連載。


全世界待望のSF!絶対に映画館で観たい「DUNE/デューン 砂の惑星」を紹介!

 

今回は現在公開中(2021年11月時点)のSF映画「DUNE/デューン 砂の惑星」をご紹介いたします。「DUNE」は同名のSF小説を原作としており、物語が壮大すぎて実写化不可能と言われていました。そんな作品を凄腕SF映画監督として近年に台頭してきたドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務め、公開後は瞬く間に世界中で絶賛の嵐!続編の製作もすでに発表されました。今年No.1の映画と評価される「DUNE」がいったいどんな映画なのか、気になったかたはぜひ本記事をチェックしてください。

 

1.話題の映画「DUNE」はどんな作品?

原作は1965年に出版されたSF小説です。アメリカの作家フランク・ハーバートが執筆し、SF小説界における3大賞のうち、ヒューゴ賞とネビュラ賞をダブル受賞しました。全6作にわたる作品で、シリーズを通して宇宙を舞台にした、数千年間に及ぶ壮大なストーリーが描かれています。今回の映画化されたのは1作目です。舞台は西暦10190年と遥か未来のことでありながら、高層ビルが立ち並ぶようなメガシティは出てきません。逆に自然豊かな土地や民族衣装を身にまとった人々が出てくるなど、原始的な要素が強いです。政治・宗教・環境といった要素が複雑に絡みあっており、長年読み継がれてきた理由が感じられる哲学的な奥深さがある叙事詩的な物語です。

 

2.あらすじ

宇宙帝国が築かれている西暦10190年、人類は地球以外の惑星に移住し、1つの惑星を1つの大領家が治める身分制度が敷かれていた。青年ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)の父親、レト公爵(オスカー・アイザック)はある日に皇帝からの命によって、「デューン」と呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになり、アトレイデス家と軍団を率いて移住する。しかし、この移住は元々アラキスを治めていたハルコンネン家と皇帝の大きな陰謀だった。やがてレト公爵は殺害され、復讐と全宇宙の平和のためにポールが立ち上がる。

 

3.ここに注目!「DUNE」を楽しむ5つのポイント

原作はあらゆるSF映画の原点となった!?

原作小説「DUNE」が後年のSF映画に与えた影響は大きく、代表的な作品として挙げられるのは「スター・ウォーズ」と「風の谷のナウシカ」です。「スター・ウォーズ」に登場する砂漠の惑星や救世主的存在、「風の谷のナウシカ」の巨大な昆虫、虫と交信する少女などは同小説に影響を受けたと言われています。今回「DUNE」が公開されたことによって、私たちは今までに観てきたSF映画の元ネタを最新の映像で観るという、一周して回ってきたような体験をすることができるようになりました。そのため、事前の予習が済んでいるようなものですので、スケールの大きさのわりに意外と設定がわかりやすくて観やすい映画になっています。

 

映画化が2回失敗している!?

「DUNE」は映画化が2回失敗したという過去を持っています。ひとつはカルト映画界の巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー監督による企画の頓挫です。彼は最高のスタッフを集めて、空前絶後の企画書を創り上げたのですが、「上映時間が十時間を超える」「予算が高すぎる」と、企画のスケールが大きすぎて頓挫してしまったのです。その様子は「ホドロフスキーのDUNE」というドキュメンタリー映画としてまとめられており、「DUNEの実写化がいかに難しいか」を感じることができます。

もうひとつは、ホドロフスキーと同じくカルト映画界の巨匠であるデヴィッド・リンチによる映画です。こちらは頓挫することなく映画は無事に公開されました。しかし、製作費は回収できずに赤字に終わり、評価も芳しくないものになってしまいました。ファイナル・カット(最終編集)の決定権が監督に無いことや年齢制限といった、製作の条件があまりにも厳しく、監督自身も認める失敗作となりました。また、「DUNE」のスケール感と設定の複雑さを当時の技術では描ききることができなかったのかもしれません。以降「DUNE」の映画化企画はしばらく息をひそめることになりました。

 

監督はSF映画界で話題の人物だった!

「DUNE」の監督を務めたのは現在SF映画監督として世界的に注目を集めているドゥニ・ヴィルヌーヴ監督です。元々はクライム・サスペンス、ミステリー、サスペンス・アクションといったジャンルの映画を製作してきており、実はスティーヴン・スピルバーグのように昔からSF映画を撮り続けてきた監督ではないのです。彼が初めて製作したSF映画は2016年公開の「メッセージ」。同作は初めて手がけたSF映画とは思えないほど高い完成度で、第89回アカデミー賞で8部門にノミネート、「音響編集賞」を受賞して世界的な大ヒットとなりました。また、スティーヴン・スピルバーグは近年最も感銘を受けたSF映画として「メッセージ」を挙げました。

SF映画監督として一気に注目を集めたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、続けてSF映画の金字塔「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー 2049」を製作し、こちらも大ヒットとなりました。世界中にファンを持つ「ブレードランナー」の続編を撮るという大きなプレッシャーと責任がのしかかる困難なミッションを彼は見事に成し遂げ、アカデミー賞撮影賞、視覚効果賞を受賞しました。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は幼い頃は科学を勉強していた理系少年で、映画も大好きだった彼はフィルムメーカーへの道に進みました。「DUNE」の原作を十代の頃に初めて読んだときに大きな影響を受けて以来、「DUNE」を撮ることを一番の夢にしてきたとインタビューで答えています。彼にとって「DUNE」の製作は長年の夢を叶える機会となったのです。こういったバックボーンがあったということを知ると、思い入れをもって製作されたことがわかるので期待感が高まりますね。

 

主演はプリンス・オブ・ハリウッドと称されるあの俳優

「DUNE」の主人公ポール・アトレイデスを演じたのは、近年目覚ましい活躍を見せている若手俳優ティモシー・シャラメです。映画業界のみならずファッション業界からも熱い注目を集め、Z世代の「プリンス・オブ・ハリウッド」とも称されています。彼の名を世界中に知らしめた映画「君の名前で僕を呼んで」では、弱冠21歳にしてアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされました。「演技力・顔立ち・佇まい」すべてが、ポールの心優しい繊細な青年でありながら大きな使命を背負っているという人物設定にぴったりで、これ以上ないほどのベストキャスティングです。

 

IMAXの映画館で見てほしい!驚きの臨場感

広大な砂漠や巨大な宇宙船、数千人規模の列をなす人々など、とにかく映るもの全てのスケールが大きい「DUNE」は映画館で観るのがいちばんおすすめです。「この砂漠で遭難したら、とても助からないだろうなあ」と思わず想像させられたり、「この宇宙船でかすぎ!」と観るだけでひっくり返りそうになる驚きなどは、映画館のスクリーンでなくては得られない体験です。また、音響面でも、人々が行進したときの地響きや爆発したときの音は、文字通り体をビリビリと震わせて、その場に居合わせたかのような没入感をもたらしてくれます。「映画を観た!」という感覚を楽しむのに「DUNE」はうってつけの作品です。

DUNE
引用元:公式サイト

「DUNE」を最大限に楽しむなら、ぜひIMAXでご鑑賞ください!IMAXとは映像・音響を最高の水準にまで高めたシステムのことで、とにかくスクリーンが大きいのが特徴です。「DUNE」はIMAXで上映することを念頭に、世界で最も高品質なカメラの1つである「IMAX認証デジタルカメラ」を使用して撮影されました。そのため、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の意図通りに「DUNE」を楽しむならIMAXで観るのがベストです。特に池袋にある「グランドシネマサンシャイン」は日本最大のIMAXを常設している映画館で、スクリーンの大きさは18.9m×25.8m(マンション6階ほどの高さ)と、初めて足を運んだときには圧倒されること間違いない巨大さです。「DUNE」を最大限に楽しみたいかたは、ぜひ「グランドシネマサンシャイン」でご鑑賞ください。

 

まとめ

以上、「DUNE/デューン 砂の惑星」の紹介でした。筆者が印象に残ったのは、これだけ難しそうで壮大なストーリーでありながら子供も楽しめる映画になっていることです。作中で戦闘はありますが過激なシーンはなく、年齢制限もかかっていない全年齢向けの映画です。ぜひ小さいお子様は「DUNE」という極上の作品でSF映画デビューを果たしてほしいですね。観客層が大人から子供までと幅広いのも「DUNE」の特徴だと思います。興味のわいたかたは公開中に映画館まで足を運んでみてはいかがですか?