日本版の海兵隊ともいわれる陸上自衛隊水陸機動団に21日、《3つ目となる連隊》が発足しました。その狙いと、部隊増強がもたらす周辺国への懸念について取材しました。

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海岸へと接近する迷彩服の隊員たち。陸上自衛隊 水陸機動団の訓練です。

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長崎県佐世保市に拠点を置く《水陸機動団》は『離島防衛と奪還を目的』とする自衛隊唯一の部隊です。その水陸機動団内に21日、新たな部隊が発足しました。

日本の島嶼(しょ)が侵攻を受けた際の “切り札”

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水陸機動団第三機動連隊──設置される長崎県大村市の竹松駐屯地で編成完結式が行われました。

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水陸機動団の北島一団長は、600人の隊員を前に「国民の期待を自覚し、任務に邁進するよう」訓示しました。

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水陸機動団の北島一団長:
「他国が我が国の島嶼(とうしょ)に侵攻し上陸するようなことがあれば、直ちに駆け付け上陸・奪回確保し、もって我が国を守り抜くことにある諸官は、島嶼防衛の “切り札”である」

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水陸機動団の《機動連隊》は水陸両用車やゴムボートなどに乗って上陸作戦を行う──いわゆる“歩兵部隊”で、水陸機動団の中核となる部隊です。
すでに佐世保に第一、第二の2つの《機動連隊》があり、大村の部隊が3つ目になります。

なぜいま3つ目が必要なのか?

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北島団長はNBCの取材に対し「3つ目の連隊ができたことで部隊のローテーションが初めて確立できる」と話します。

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3つ目の連隊が、加わることによって、例えば一つの連隊は──
▼海上自衛隊の艦艇に乗って “洋上に展開”をし、
もう一つの部隊は──
▼駐屯地で すぐに出動できる“スタンバイ体制”をとらせ、
そして三つ目の部隊は──
▼“演習場で訓練”に打ち込む

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水陸機動団全体としてみれば、常にどこかの部隊が《スタンバイの状況をとる》ことが可能になります。つまり《展開中の部隊》が次に休養や整備を行い、そしてまた《スタンバイ部隊》になるというふうに、“3つ”あることで初めてローテーションが回るといいます。

「抑止力の強化」中国など周辺国を刺激しないのか

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部隊の増強が周辺国に与える影響をどう見るのか。先月から行われた日米合同演習「アイアンフィスト」ここではアメリカ海兵隊と日本の水陸機動団が一体化した訓練が行われました。

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有事の際、水陸機動団は日米の枠組みの中、最前線で作戦に当たる可能性があります。その部隊の増強が中国などを刺激する結果につながらないのか?

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北島団長は「日本の防衛は特定の国を意識したものではない」としたうえで、次のように答えました。

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水陸機動団の北島一団長:
「この水陸機動団の強化は、日本や日本周辺の平和と安定に寄与すると思っています。“抑止力” すなわち “相手に侵略を思いとどまらせる力”=戦争を未然に防ぐ力この強化に繋がるものと認識しておりますし、そのように努めてまいりたいと考えています」

発足6年で3,300人に 強化された島嶼防衛部隊

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2018年に創設された当時全体で2,400人だった陸上自衛隊水陸機動団。この6年間で3,300人の部隊に増強され、今またその機能を高めています。
今回発足した《第三機動連隊》そのものの隊員数は620人ですが、これとは別に周辺の《支援部隊》などに330人が新たに増員されていいます。