今年の長崎県内の成人式典対象者(2002年4月2日〜2003年4月1日生まれ)数は、男女あわせて1万2,254人。昨年より508人減って“過去最少を更新”しました。


一方、九州7県の県庁所在地の人口ランキングで『長崎市』は『宮崎市』に抜かれて下から2番目の6位となるなど、人口減少の要因の一つに “若者の流出”があります。
20歳の門出を祝う式典に参加した20歳に、“今の長崎” について聴きました。
■ 式典参加者に聴く──“長崎の現状”や“人口減少の要因”は?
岸アナウンサー:
「(九州の県庁所在地人口で)宮崎市に抜かれ、長崎市は下から2番目なんですよ」

福岡の大学生:「えーなんか…あんまりそういうイメージはなかったっす」

長崎の医療系専門学校生:
「自分の友達も結構、県外に行くから、やっぱ仕方ないっすよね。人口が減るのは」

佐世保の大学生:
「何が足りない?やっぱ遊ぶ場所よね…ドライブ行こう!とはなるんですけど、どこ行くー?ってね」「なるね」

長崎の大学生:
「刺激が足りないというか。若い人が多いところに若い時はいたいので…やはり」

福岡の学生:
「まず、大学が多分少ないから、他に出て学びたいって思うから出るのかなって。自分はまず、長崎県内に学びたい学科がなかったので出たんですよね」

長崎の医療系専門学校生:「働きたいと思う大きい企業がないし」

東京の大学生:「職種が限られてるんで」

東京の大学生:「やっぱ賃金格差とかが大きいような気がします」
岸アナウンサー:「就職される時は戻ってきますか?長崎に」

福岡の大学生:
「戻って来ないですね…長崎には。新幹線とかもできたんですけど、ちょっとまだフル規格じゃなかったりとか不便なところがあるので」
■ どう変われば人口流出を止められる?


東京の大学生:
「若者って流行りとかキラキラしたものが大好きなので、もうちょっと四ケ町を勃興させるじゃないですけど…そうやって都市化を徐々に進めていけたらいいんじゃないかなと思ってます」

福岡の大学生:
「長崎にいい仕事とかそういうのがあれば、戻ってくる理由にもなるんじゃないかなとかは思ったりもします」

長崎の医療系専門学校生:
「ここで長崎を盛り上げたいっていう…そういうような会社・企業があれば人口ももっと増えていくのかなとは思います」
県外を選ぶ理由として仕事や遊ぶ場所を挙げる人は多かったようです。
人口減少問題は “単に人口が増えればいい”ということではなく、若者が求める仕事や、遊びの場、暮らしやすい町とは何なのか── 今、行政や企業を含めて知恵を出し合うことが求められています。