旅客船で事故が起き多数のケガ人が出たとの想定で、海上保安部と消防の救急隊が26日、長崎県佐世保市で合同訓練を行いました。

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船長:
(訓練)「こちら遊覧船みらいです。何らかの物体と衝突し、乗客に多数の負傷者が発生しております」

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九十九島クルーズの遊覧船で事故が起きたという想定です。
ケガ人救出のため佐世保市消防局の救急隊員が海上保安部の巡視艇を使って乗船します。

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救急隊員:「お待たせしました救急隊です。状況が分かられる方は?」

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重傷者を優先的に搬送するため救急隊員は1人1人の状況を確認し、ケガの程度を判断します。

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乗組員:
「階段から落ちたみたいで、意識はあるんですけど、朦朧としてて、どこが痛いかわからないんです」

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海での事故は基本的に海上保安部が対処しますが、旅客船など大規模な場合は救急救命士を配備し、患者の救急搬送にも長けた消防局の協力が欠かせません。

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佐世保海上保安部 警備救難課 上原和菜子 課長:
「洋上で大多数の負傷者が発生した場合、“救急搬送”という専門分野において、海上保安部の職員がみな能力を有しているわけではないので、消防救急隊と連携を取るということは重要なことだと思っています」

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新型コロナの影響で5年ぶりとなった海保と消防の合同訓練。
今後はより大型のクルーズ客船でも行いたいとしています。