再来年、開港から50周年を迎える長崎空港。
その知られざる魅力に触れる見学ツアーが8日開かれ、長崎県内外から多くの航空ファンが参加しました。


ツアーに参加したのは、SNSなどを通じて全国から集まった航空ファンおよそ50人。
バスに乗って普段立ち入ることができないエリアへ向かいます。


はじめに見学したのは滑走路の西側、中央に航空機が置かれたエリア──



航空機事故の発生に備えて、“実物大の機体”と“最新型の消防車両”を使った訓練ができる国内ではここだけの施設です。

「これより放水を開始します、放水はじめ」


このツアーは、再来年で開港から50年となる長崎空港の魅力を伝えようと、国土交通省などの協力を得て企画されました。

埼玉からの参加者:
「飛行機が大好きなんで絶対参加しようと思って」

大阪からの参加者:
「普段見られない施設に来られる、なかなかない機会なんで…是非とも来たいと思って参加しました」

ツアーを企画したのは『デミー博士』こと、長崎大学の出水 享 工学博士です。


かつて『箕島』と呼ばれた島に、どのようにして世界初の海上空港が造られたのか、土木学者の視点で解説しました。

出水 享 工学博士:
「あの箕島を切った土砂を埋め立てたというのが今の空港なんですが、普通のダンプトラックの約300万台分、300万回 運ぶだけの土を切り崩したんですよね」


空港ビルから見て裏側の方へ “船”で回ると、いまなお残る “島の面影”を見ることができます。
航空ファンでもなかなか見ることができない長崎空港の知られざる一面です。

神奈川からの参加者:
「とても楽しく参加できました」

神奈川からの参加者:
「今まで見たことない景色でこんなきれいなところにあるなと、海の上ですごくきれいだなと思いました」

出水 享 工学博士:
「空港をつくる、また守る土木の技術の魅力を発信できればなと思っております」

参加者から大好評だった長崎空港見学ツアー。
出水 博士は今後、九州のほかの空港などでも企画できればと話していました。