G7長崎保健大臣会合の開催まであと4日です。

参加する各国要人を狙ったテロなどに備えようと、9日、関係機関が不測の事態への対応や警備の体制を確認しました。

このうちJR九州は、警察官を講師に迎え、不審者や鉄道テロに対する講習会を開きました。

参加したのは、長崎県内で勤務する社員およそ30人で、刃物を持った不審者への対応などを実践形式で学びました。

G7保健大臣会合の開催を前に、JR九州では講習を通して、不測の事態への社員の対応能力を向上させたいとしています。

JR九州長崎総合乗務センター 金城 福貴 主任車掌:
「犯人と相対した時のやり方を、しっかり学べたのは良かったと思いますので、乗務員に伝えて浸透させていきたいと思います」

また、JR九州は会合に備え、会場の出島メッセ側にある長崎駅のコインロッカーを明日から順次封鎖することにしています。

一方、海の警備にあたる第七管区海上保安本部も、長崎市で全体会議を開き、警備艇の船長や幹部職員ら、およそ90人が出席しました。

会議は冒頭を除き非公開で行われ、長崎港や長崎空港周辺の沿岸部における海上警備の体制や方法を最終確認したということです。

第七管区海上保安本部・宮本 伸二本部長:
「いかに不穏な動きを素早く察知して、それを排除する。第七管区全体として今回の会議を成功させる」

第七管区海上保安本部は、8日から24時間体制の巡回を始めていて、会合当日に向けて順次増員しながら監視を強化することにしています。