最大で9連休となったことしのゴールデンウィーク。長崎県内を訪れた観光客は27万3000人あまりで、悪天候などの影響で去年のおよそ9割に留まりました。

長崎県によりますと、ことしの大型連休中の県内の観光客数は27万3265人で、連休が1日多かった去年と比べ、5万6000人あまり減少しました。

初日と終盤の悪天候が影響したと見られていますが、波佐見陶器まつりには、去年より2万人多い24万人が来場しました。

長崎市のグラバー園には、去年のおよそ9割にあたる2万7000人あまりが来園しました。

グラバー園 才津 隆昭副園長(5月2日):
「3年前を思い出しながら、ワクワクしながらゴールデンウィークを迎えている最中でございます」

大阪からの観光客:
「すっごく綺麗で、お花も綺麗で」
「マスクはずして動けるのが、うれしいと思いつつ、様子を見つつ」

アメリカ人クルーズ船客:「美しい。通りを歩いていたら、この場所を見つけた」

軍艦島上陸クルーズは、悪天候で4日間上陸できず、総数では減っているものの、一日の平均客数は去年並みとなりました。

神戸からの観光客:
「世界遺産ってこともあって気になっていた」

神戸からの観光客(小学3年生):
「昔の人があんな大都市を作ったのは、すごいなと思って見てみたかった」

佐賀の観光客:「見てみたい、足をつけたい」

軍艦島コンシェルジュ 佐藤 義太郎さん:
「(にぎわって)すごくうれしいです。お客様でにぎわうのはm、気持ちも高まるし、ツアーも盛り上がるので」
連休明けのみやげ物店はー

ペニーアンドダイム 織田 祥裕さん:
「(観光客が)戻ってきたなって感じがしました。クルーズ船も毎日のように来てますから。(コロナ前の)6―7割くらい戻っている気がします」

もみの木コア 森 恵美子チーフ:
「悪天候、強風や雨もありましたが、期待以上に賑わいました。いい結果が出たと思います」

去年9月に開業し、ことしが初めてのゴールデンウィークとなった西九州新幹線。JR九州によりますと、先月28日から今月7日までに西九州新幹線を利用した人の数は8万4千人で、去年まで運行していた諫早ー長崎間の特急かもめと比較すると前年比は186.3%に達し、コロナ禍前の2018年とほぼ同じ水準となりました。

このうち、最も利用者が多かったのは、今月3日の下りのかもめ17号で、乗車率は146%にのぼったということです。

好調の要因についてJR九州は、新幹線の開業効果とした上で、今年秋を予定している長崎駅の新しい駅ビル開業も追い風に、その効果を維持していきたいとしています。