“4年ぶりに戻ってきた賑やかな夏”“猛暑や台風に悩まされた夏”…2023年夏の総決算

今年の夏は新型コロナが5類に引き下げられ、ここ数年とは異なり、各地で賑やかさが戻った夏となりました。

一方で、連日の厳しい暑さや、台風の影響に悩まされた夏でもありました。
2023年の長崎の夏を振り返ります。

全国で最も遅い梅雨明け…例年より一足遅い夏の幕開けでした。

長崎ペーロン選手権(7/30）

4年ぶりに開催された長崎ペーロン選手権大会。
集まった観客はおよそ2万人！

観客：「待ちに待ってね。長かったですよ」

実況：「最後の勝負だ。どうなるどうなる。来たー。第4コース野母崎優勝」

精霊流し(8/15）

掛け声：「どーい、どい」
爆竹と鉦の音に包まれます。
精霊船の数は去年より増え、コロナ前の賑やかさが戻りました。

故人の孫：
「（コロナ禍で）親戚一同集まる機会がなかったんですけど、本当に良い機会で、おばあちゃんに感謝の気持ちでいっぱいです」

旅行や趣味を楽しめるようになった今年の夏

今年の夏は、久しぶりに少し足をのばして楽しんだ人が多かったようです。

弾丸で東京1人旅・大学4年：
「思い立って全部予約して、勢いだけで行って…日帰りで夜行バスで帰ってきました」

楽しい旅行のはずが…大学院2年：
「初めて東京行ったんですけど、蒙古タンメン食って、次の日トイレから出られなかったのが一番の思い出です」

社交ダンス三昧の夏・70代男性：
「パーティーがしょっちゅうあってる。もう5類に移行するまでは、ほとんどパーティーって聞かなかったんですけど、その反動で毎月やったんじゃないかって、あちこちで」

去年9月の開業後、初めての夏を迎えた西九州新幹線。
お盆の利用者は約7万7千人で、去年の特急かもめと比べ倍増。
コロナ禍前とほぼ同じ水準まで回復しました。

連日の厳しい暑さ

「今年はどんな夏だった?」最も多かった答えは…

市民：
「いや暑かったですね。こんなに暑かったかなと思いながら」

小学4年生：
「すごく暑いんですけど、いい思い出ができて良かったなと思いました」

今年、8月31日までに長崎県内で記録された真夏日は70日、猛暑日は去年より10日も多い25日にのぼりました。

路面電車のレールも水をかけてクールダウン。
猛暑日限定で運行する珍しい散水車に市民もびっくり。

中学生：「（見たことあります?）いやないです。なんかすごかった」

平和祈念式典（8/9）台風接近で60年ぶりの屋内開催

暑さの一方で、台風にも頭を悩まされました。

鈴木長崎市長：「本当にしょうがない。苦渋の決断」

被爆78年の平和祈念式典は60年ぶりの屋内開催に。
主催者の長崎市のみで執り行われ、岸田総理の挨拶はビデオメッセージとなるなど、大幅に規模が縮小されました。

平和への誓い・工藤武子さん（85）：
「唯一の戦争被爆国である日本は、今こそ世界に広く核兵器の非人道性を伝え、地球と人類の未来を守るには核兵器廃絶しかないと強く訴えるべきです」

直木賞に垣根涼介さん（諫早市出身）

書店の客：
「あちゃっと思って。品切れっちゅうことは早い人は早く買いに来るんだと思うんですね」
「私も諫早出身なので嬉しかったです。ぜひ読んでみたいです」

垣根 涼介さん：「僕が一生懸命やるのは当たり前ですし、汗を流すのも当たり前なんですけど、ま、読んでいる方は笑って読んでくれればいいっていう気持ちで、今回の小説は結構書きました」

夏の甲子園で創成館が躍動

初戦突破を目指して5年ぶりに甲子園に乗り込んだ創成館ナイン。
石川県の星稜を相手に抜け目のない攻撃と盤石の投手リレーで勝利。
ベスト8進出は逃したものの懸命に戦う姿が会場を沸かせました。

イベントに旅行に、いつもの楽しみが帰ってきた今年の夏。
きっとコロナ禍よりも思い出が多い夏となったはずです。