全国で深刻化な社会問題になっている水道管の老朽化問題。漏水による損失額は全国で毎年1,800億円以上とされています。
長崎市でも昨年度1年間でおよそ300万トンの水が老朽化した水道管から漏れ出て、6億円7千万円の損失が出たと推定されています。

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生活に大きな影響を及ぼす上下水道管の破損を『AIを用いた“音”の解析』で効率的に見つけ出す新しいシステムの開発を長崎県発のスタートアップ企業と長崎市が共同で進めていく事になりました。

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道上峻介さん:
「実際に漏水の音がどんな感じかと言いますと…こんな音が鳴るんですね」

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《地下1メートルの漏水音》

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《地下5メートルの漏水音》

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AIに“音”を学習させ、漏水を見つけ出す日本初のシステム構築を目指します。

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考案したのは、長崎県佐世保市出身の道上竣介さん(23)です。
佐世保高専の学生だった2年前、音の解析で社会問題にアプローチしていく会社を起業、今回、長崎市と共同で漏水問題に挑むことになりました。

wavelogy(ウェーブロジー)株式会社 道上峻介社長(23):
「島でも、地方でも、人材が少なくなっている様な自治体でもできるような漏水調査フローになる」

長崎市内の水道管のうち、“法定耐用年数”の40年を超えているものは、全体の25%にのぼります。

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現在、30人の水道整備士が市民が寝静まった夜、自分の耳を頼りに漏水を見つける調査を続けていますが、音を聞き分ける高い専門性が必要です。

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長崎市給水課 元川稔勝 士長(この道30年)
「依頼が来て、場所がなかなか特定できない場合も多々ありますので(今回の研究は)すごく素晴らしいことだと思います」

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今回の研究では長崎市が漏水音を提供し、それを「AI」に学ばせることで漏水調査の際、より効率的に水道管の破損個所を特定し被害軽減にもつなげます。

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wavelogy株式会社 道上峻介社長:
「最終的には今の漏水の約半分までは抑えたいと思っている」

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日本初の “AIを用いた漏水調査システム” へ──
全国に広がる可能性を秘めた共同研究が始まります。