2015年2月5日、ステイゴールドが急死してから随分と時間が経ちましたね。その日、ステイゴールドはシーズン初の種付けを終えたのですが、その後、体調が急変。死因は大動脈破裂でした。

 管理していた池江泰郎元調教師は

「ステイゴールドは凄く人気のある馬だね。日本ではGIを勝てなかったけれど、最後に香港ヴァーズ(2001年)を勝てて本当に良かった」

 と今もなお、シミジミと語られます。

 そんなステイゴールドが亡くなる直前に種付けした、そのシーズンたった1頭の最後の仔が、いま栗東トレセン・高橋義忠厩舎にいます。

「名前はハルノナゴリといいます。10月31日に栗東トレセンに入厩し、11月15日にゲート試験も合格しています」と高橋義師。

 ただ、ステイゴールド産駒らしく若干気持ちが細やかなところがあるようです。運動している姿を拝見したところ、遠慮がちに周囲を気にしながら歩いていました。

「そうなんです。ゲートも受かってこれから追い切りをかけてくようになると、さらに気持ちが研ぎ澄まされていくでしょう。でも、この馬の精神面を考えるとあまり追い詰めたくありません。

 そこでハルノナゴリに関してはあえてデビュー戦を決めず、追い切って様子を見ながら計画を立てていくことにしました。」

 通常、高橋義厩舎は目標レースを早めに立て、計画的に仕上げていきますが、あえてハルノナゴリのためにマイルールを変更しています。仕上げもジックリ、ハルノナゴリが競馬を嫌いにならないように組み立てていくのでしょう。ハルノナゴリがその期待に応えられる日をゆっくり待ちたいですね。

 それから、同じ安田隆行厩舎で同時期に同じ担当助手さんに手掛けられた両親(ロードカナロア×カレンチャン)を持つカレンモエですが、21日放牧に出ています。

「11月16日にゲート試験は合格しました。しかしその後、スクミが見られたため、大事をとって放牧に出しました」と安田隆行調教師。

 ハルノナゴリもカレンモエも、未来を見据えて“大切にするがゆえ”の戦略で調整されています。すこし先になるのでしょうが、満を持したデビュー戦を迎える日を、楽しみに待つことにしましょう。