27日に川崎競馬場で行われたエンプレス杯に出走したブランシェクールは、これを最後に現役を引退する。

 ブランシェクールは中央時代に高柳瑞樹厩舎所属で4勝を挙げ、2018年のTCK女王盃では三浦皇成騎手とのコンビで2着。その後は大井の藤田輝信厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを続け、その年のレディスプレリュードでは吉原寛人騎手が手綱を取り、優勝したプリンシアコメータからアタマ差で2着と好走した。

 ラストランのエンプレス杯では吉原騎手を背に中団前から進め、最後の直線では一番の上がり39秒1の脚を繰り出し、8番人気ながら優勝したプリンシアコメータに2馬身差の2着となった。

「今日はブリンカーを着けて馬の雰囲気は今までとは全然違っていたので、いい方に向けばいいなと思っていました。嫌になることもなくしっかり走ってくれて、最後のレースで(勝つことはできませんでしたが)いい走りは見せてくれたと思います」(吉原騎手)

 有終の美を飾ることはできなかったが、最後に追い込んできたあの姿は大きな感動を呼んだ。ダートグレード競走で2着3回。無冠に終わったが、その実力は十分に示した。

「今日は本当によく頑張ってくれました。いいお母さんになって欲しいですね」(藤田調教師)

 今後は繁殖入りすることが決まっており、悲願だった重賞制覇の夢は、産駒たちに託していく。

(取材・文:高橋華代子)