5月17日に行われるヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI)の舞台となる東京芝1600m。このコースについて解説していく。

 東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。

 芝1600mは向正面直線の右奥からのスタート。いわゆるコーナー2回の「ワンターン」のコースになる。3コーナーまでの距離は550mほど。緩やかな下りからスタートして、3コーナー手前で緩やかに上り、再度3〜4コーナーは下り坂になる。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。初角まで長いので、基本的に枠の有利不利は少ない。また、外枠の馬が先行争いに加わると、ペースが厳しくなって逃げ、先行馬にとって厳しくなる傾向がある。

 2回東京開催は前半6日間をAコース、7〜10日目をBコース、11、12日をCコースで行う。つまりヴィクトリアマイルはBコース替わり2日目ということになる。野芝の生育が旺盛な時期でのコース替わりということで、よほど中間に降雨があるか開催が雨にあたらない限りは、速い時計の出る馬場と考えて良いだろう。実際に、先週のNHKマイルCの勝ち時計は1.32.5、日曜東京5Rの3歳1勝クラス(芝1400m)で勝ち馬が使った上がりは32.9秒と、スピードが問われる状況になっている。

 昨年の同レースは日本レコードの1.30.5でノームコアが優勝。良馬場ならば1分31秒台の決着が見込まれるレースではあるが、それを大幅に上回る高速決着となった。これがBコース替わりの影響なのか、気候の影響なのかは分からないが、今年も、今週から一層の高速化が進む可能性は頭に入れておいた方が良いだろう。