北海道日高町にある引退馬たちの牧場、ヴェルサイユリゾートファームに、かつてターフを沸かせた大物が続々と仲間入りしている。

 この7月16日には、2002年の日本ダービー馬で、今年種牡馬を引退したばかりのタニノギムレットが入厩。初日には放牧地で暴れ、いきなり牧柵4本を蹴り折って、隣の放牧地のローズキングダムも驚く暴君振りを披露した。当ファーム代表の岩崎崇文さんは「この先何本折るんだろうと思いました(笑)。アドマイヤジャパンもスイッチが入ると大変なのですが、初日はジャパンよりヤバかったです」と苦笑い。

 しかし数日で新しい環境にも慣れ「今いる馬たちの中で1番扱いやすい子になりました」と、岩崎さんもホッとしている様子だ。

 またファームでは乗馬用の馬場も作っており、将来ファンの方々に乗馬を楽しんでもらおうと計画中だ。そして今季で種牡馬を引退した12歳のオーシャンブルー(金鯱賞含めて重賞2勝)と14歳のサンカルロ(阪神C2連覇含めて重賞4勝)が、乗用馬としての第3の馬生を歩むことになり、現在千葉県にてリトレーニング中だ。

「2頭ともまだ若いですし、今後乗馬としてより多くの人に愛されれば、それがより馬と人が支え合える関係になれると考えました」(岩崎代表)

 だが種牡馬を引退した2頭には預託料を払うオーナーがいるわけではなく、リトレーニングをするにも、当然時間と費用がかかってくる。そこでヴェルサイユリゾートファームでは「みんなで創るキャリアプロジェクト」と題して、1ヶ月間と期間を区切って、1頭につき目標金額600,000円、1口10,000円で2頭のリトレーニング費を募っている(オーシャンブルーは9月2日、サンカルロは9月19日まで。支援者には、それぞれの馬の引き馬1回無料の特典付き)。

「皆さんと一緒に2頭の馬生を作りたいと思っています」(岩崎代表)。

 支援したいと思われた方は下記をご参照ください。

https://www.versailles-resort.com/project

(取材・文:佐々木祥恵)