11日に中山競馬場で行われるフェアリーS(4歳上・GIII・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。

 過去10年、馬番別では最多となる5回の馬券絡みが8番。4回で1番、4番、6番が、3回で5番、13番、15番が続く。馬券絡みを果たせていないのは、2番、12番、16番。

 参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。

1枠 2-0-2-16 複勝率20.0% 複勝回収率46%
2枠 2-2-2-14 複勝率30.0% 複勝回収率105%
3枠 1-1-2-16 複勝率20.0% 複勝回収率140%
4枠 3-2-1-14 複勝率30.0% 複勝回収率161%
5枠 0-1-0-19 複勝率5.0% 複勝回収率15%
6枠 0-1-0-19 複勝率5.0% 複勝回収率26%
7枠 1-1-3-15 複勝率25.0% 複勝回収率69%
8枠 1-2-0-17 複勝率15.0% 複勝回収率95%

 こうして枠順と回収率を併せてみると明確な傾向が浮かび上がる。2〜4枠で複勝回収率が100%を超えており、内めの枠の方が圧倒的に優勢だ。中山芝1600mは、最初のコーナーまでの距離が短いため、外枠が不利なコースとして広く知られている。ただ、余りに知れ渡り過ぎてしまったため、人気にしっかり反映されてしまっているのが現状だ。

 しかしこのレースに限っていえば、世間の認識以上に、内枠の有利さが上回っている。1〜4枠をベタ買いするだけで複勝率25.0%、複勝回収率113%とプラス収支を計上しているのだ。一方、5〜8枠は複勝率12.5%、複勝回収率51%。特に気になるのは1番人気の成績で、過去10年の1番人気馬の成績は2-1-0-7なのだが、5〜8枠に絞ると0-0-0-6と6頭全てが馬券圏外に沈んでいる。18年テトラドラクマ(16番・6着)、19年アクアミラビリス(11番・5着)、20年アヌラーダプラ(11番・6着)と3年続けて外枠の1番人気馬が人気を裏切っているが、判で押したように、好位〜中団の外から、直線の追い比べで僅かに遅れるという内容。正攻法の競馬で押し切るほど、絶対的な能力差は無かったということか。

 外からの差しが決まらないわけではないので、外枠からの人気薄の差し馬に対するケアは必要だが、まずは内枠から検討を始めるのがベターだろう。