3月のマーチSはハンデ戦だが、5月に行われる平安Sとともに帝王賞へと向かう重要なステップレース。別定重量で行われる中距離戦だけに実力のある馬が、その人気に応えるケースも多く、比較的堅調だ。京都競馬場で行われた2011年も含め1〜3番人気馬は1着8回2着6回3着7回と好成績を残している。

 ◎ヒストリーメイカーはマーチSで2番人気2着。昨年の東京大賞典は勝ったオメガパフュームから0.1秒差4着だった。3歳時にJRAからデビューしたものの、2戦したのみで金沢競馬へ転出。JRAでは最下級条件からの再出発となったが、そこから一歩ずつクラスをあげて、一昨年12月にオープン入りを果たした苦労馬だ。以降は、JARのダート重賞、ダートグレード競走の常連として競馬を盛り上げてきた。先行することもできるが、前走、前々走のように控えても競馬ができる。これまでダートグレード含め重賞競走に8度挑戦して2着2回4着4回5着1回。あと一歩に泣き続けてきたが、ペースが早くなりそうな今回は待望の重賞初勝利のチャンスだ。

 超がつくような大型馬〇レピアーウィットはマーチS6番人気優勝馬。早くから期待を集めていた馬だが、なかなか結果を出せずに伸び悩みのような時期もあったが、昨年春のマーチS3着以降は右回りに限れば4戦して2勝2着1回3着1回。前走マーチSにおける56キロのハンデはやや見込まれた感があったが、好位で流れに乗ると早めに抜け出して後続の追撃を抑え込んだ。印象的なのはゴール前で2着馬が急追してきたときにグイっと伸びたこと。前半1000m通過59.7秒の速いペースを追いかけてのものだけに、価値がありそうだ。

 ▲ロードブレスはダートグレードの日本テレビ盃優勝馬で、前走の名古屋大賞典は2番人気3着。3歳時は芝の長距離レースを選んで使われてきたが、4歳になってダート路線に舵をきるといきなり3連勝。オープン初挑戦のスレイプニルSは4着だったが、そこから2連勝でダートグレード競走を制している。前走は勝ち馬にぴったりとマークされて苦しい展開だったが、最後まで心折れずに走り切った。どんな位置からでも競馬できる強みは、混戦メンバーでは強力な武器になりそうだ。

 △テーオーケインズは豊かな将来性を感じさせる1頭。昨年暮れの東京大賞典6着は、重賞初挑戦だったことを考えれば価値が高い。東海S2着、ダイオライト記念3着と衰え知らずの△アナザートゥルース、休み明けを1度使われた△モズアトラクションもペース次第では浮上してきそうだし、逆にマイペースに持ち込むことができれば△グリムの実績も無視できない。