台風の影響も気になるが、上位3着までの菊花賞への優先出走権が付与されるレースとしては菊花賞との関連性が薄れていた時期もあったが、近10年間ではこのレースを勝って菊花賞を制したキタサンブラックはじめサトノルークス、クリンチャー、そしてスカイディグニティの3頭がこのレースをステップに本番で2着している。

 ごまかしの利かない中山2200mコースで行われるうえに世代限定の馬齢重量戦。「格」で決着が付けられるケースが多く過去10年間で、すでに重賞を勝っていた馬が8頭。実績を重視したいレースだ。

 ◎タイトルホルダーは弥生賞で勝って、皐月賞2着。東京スポーツ杯2歳Sでダノンザキッドの2着しているくらいだから左回りがダメということもないだろうが、中山競馬場は4戦して2勝2着1回。ホープフルSでも先行して4着に粘っている。高い心肺機能に支えられた逃げ、先行力が武器で、粘り強く長く良い脚を使える馬。

 ダービーの敗因は距離というよりも33秒台の瞬発力が求められるようなペースになってしまったことか。その点、中山の2200コースは競馬がしやすいかもしれない。

 〇グラティアスは京成杯の優勝馬。当時は新馬戦を勝ったばかりで、初めての右回り実戦。デビュー戦から大きく体重を増やした中での重賞チャレンジだったが、すんなり好位キープから危なげなく抜け出して素質の高さを示した。皐月賞は外枠に泣かされ、ダービーも道中で不利を受けながらも大崩れすることなく、0.6秒差に踏ん張った。

 一連のレースを見る限りにおいて、この馬も一瞬の脚で勝負するタイプではなく長く良い脚を使うタイプで、中山競馬場の外回りコースはあっている印象。春シーズンは使い込めず、十分すぎるくらいの間隔を空けながらのレース選択だったが、この秋はどうだろうか。

 札幌競馬場で古馬相手に連勝してきた▲ソーヴァリアントのレースぶりにも注目だ。遅いペースにもしっかりと対応し、勝負どころから唸るような勢いで上がっていく。距離は長くなればなるほど良い雰囲気もあり、今回のレース結果次第では菊花賞も楽しみになる。

 重馬場のスプリングSを勝った△ヴィクティファルスと、同2着△アサマノイタズラ。ほか、春シーズンに重賞競走で2着、あるいは3着経験があるような馬はたくさんいるのだが、人気馬から入っているのでその中から選んだのは大物感ただよう△ノースブリッジ。まだキャリアの浅い馬で、本当によくなるのはもう少し先かもしれないが、レースぶりをしっかりと見たい。