【矢野吉彦=コラム「競馬最前線」】

◆各種スポーツに深い縁がある重賞のスポンサー企業なら…

 今週2日(木)、久しぶりに森田京之介クンに会いました。

 その名前にピンと来た方はどのくらいいらっしゃるでしょう? そう、トヨタのテレビCMにキャスター&レポーター役で登場している、あの森田クンです。

「ウイニング競馬」をよくご覧になっている方なら、彼がテレビ東京の局アナだったことを覚えていらっしゃるかもしれません。一時期、レース実況のほか、キャプテン渡辺サンの「く〜ず〜劇場」の相方も務めていましたからね。

 その後、報道アナとしてのニューヨーク勤務を経て昨年末に退社、トヨタに“転職”しました。ニューヨーク赴任中には現地で何度か食事をするなどの付き合いを続けていた私ですが、この“転身”は寝耳に水。ただ、コロナ禍中だったため、送別会(壮行会?)は実施できず、テレビCMで活躍ぶりを“チラ見”していただけでした。

 その森田クンから電話があったのは2日の昼すぎ。当日夜、東京ドームの都市対抗野球にトヨタ自動車が出場、試合の模様を「トヨタイムズ放送部」が彼の実況で生配信する、というのです。

 私が都市対抗の実況をやっているのを知っていて電話した、とのこと。ウレシイじゃありませんか。その日に私の担当試合はなかったものの、時間があったので会いに行ってきました。

 トヨタでは、豊田章男社長がスポーツのサポートに力を入れていて、本業由来のモータースポーツはもちろん、野球、サッカー、バスケットボール、ソフトボール、スケート、陸上、ラグビー、ビーチバレーなどのチームを所有、多くのアスリートを抱えています。

 森田クンによれば、「トヨタイムズ」ではチームや選手の活躍を積極的に伝えていて、今夏は東京オリンピック、パラリンピックの情報配信で大忙しだったそうです。局アナを辞めて一般企業に行ったのに、局アナみたいな仕事をしているわけですね。

 さぁそうなると、競馬でも何かやってもらえるんじゃないかな、と思っちゃいました。

「中京記念」という重賞競走がありますよね? ご存知の方も多いとは思いますが、このレースの正式名称は「トヨタ賞中京記念」。JRAの重賞競走でテレビ・ラジオ局、新聞・通信社、鉄道会社が“スポンサー”になっているレースは数多くあるものの、一般企業の名が冠されたものは確かこれだけ。トヨタは競馬にも深い縁があるのです。

「トヨタイムズ」で「中京記念」の配信はできないものですかねぇ。“ギャンブル色”を抑え、モータースポーツに絡めて、車と馬、ドライバーと騎手の対比といった視点でレースを取り上げてくれれば、フツウの競馬中継とは違う内容になるはず、なんですけど。

 もちろん、実況は森田クンで。トヨタ広報部のみなさん、いかがでしょう?

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