GI競走へと格上げとなって5回目と歴史の浅いレースだが、GII時代も含めれば中山競馬場で行われた過去7回の勝ち馬の中からダービー馬2頭、皐月賞馬2頭(重複含む)。昨年は4着タイトルホルダーが菊花賞を制している。

 コーナーを4回まわり、そして2度の坂越えが待ち受ける中山競馬場の2000mコースはスタミナとともに器用さも求められるコースだ。将来性はもちろん大事だが、ある程度の完成度も求められる。

 ◎オニャンコポンは百日草特別に勝って2戦2勝。デビュー戦は、いくら半マイル通過50.9秒、前半1000m64.2秒というスローの流れでも、2度の坂越え、ゴール前に急坂が待ち受ける中山競馬場2000m戦で、2番手追走から早めに抜け出し11.2秒、11.1秒のレースラップを創り出したのは凄い。

 百日草特別は早めに抜け出したために最後は差を詰められたが、自身33秒台の推定上がりをマークしており、完勝といえる内容だった。まだ速い流れを経験していない点に不安もあるが、この2戦で見せたレースセンスは、将来大きな武器になりそうだ。

 〇サトノヘリオスはエリカ賞の優勝馬。イクイノックス、サークルオブライフらを相手に1番人気に推されたデビュー戦は出遅れをリカバリーするために早めに脚を使ったために最後は伸びを欠いたが、中京競馬場芝2000mの未勝利戦をレコード勝ちで初勝利を飾り、エリカ賞もメンバー最速の推定上がりタイムで阪神競馬場芝2000mの2歳レコードを塗り替えた。

 2戦続けてレコードを記録、頭の高い走法ながらも1戦毎にレース内容を良化させている。エリカ賞が平均的に速いラップを刻むタフな流れになったために中1週での長距離輸送に不安は残るものの、豊かな将来を感じさせる。

 ▲キラーアビリティは萩Sの2着馬。小倉競馬場芝2000mの未勝利戦は半マイル通過47.7秒、前半1000m60.0秒という速い流れを後方でしっかりと折り合い、最後は大外を回りながら豪快に突き抜けた。

 一転して半マイル49.7秒、前半1000m63.0秒という萩Sでは最後の直線で先頭に立ったものの、道中の力みが響いてゴール前で朝日杯フューチュリティS3着馬ダノンスコーピオンの強襲を許した。まだ子供っぽさを残すが、コーナー4回の競馬で結果を出しているのは心強い。

 サウジアラビアRCの覇者△コマンドラインも当然有力候補で、ほか札幌2歳S2着△アスクワイルドモア、休み明けの前走は大きく体重を増やして伸びきれなかったがデビュー戦の内容が良かった△フィデルと、この舞台で優勝経験がある△ラーグルフも押さえておきたい1頭だ。