昨年に引き続き、阪神競馬場で行われる天皇賞・春。普段は、ほとんど使われることがないコース設定で、外回りコースを1周したのち、最後は内回りコースで雌雄を決する。昨年は最初の1000m通過が59.8秒で、中間が61.5秒。最後の1200mは73.4〜61.3秒〜13.0秒という消耗戦のようなラップとなった。

 ◎マカオンドールは中京競馬場で行われた万葉Sの優勝馬。当時は2勝クラスの江坂特別を勝ったばかりの条件馬。52kgという軽ハンデに恵まれたのは事実だが、格上挑戦でオープン特別に勝利したのは評価できる。3歳春の京都新聞杯以来の重賞挑戦となった阪神大賞典は前半1000mが63.1秒で上がり1000mが59.0秒というスローペースの後方待機策。

 ペースが上がった3角でポジションを上げ、最後は力尽きたようにも見えたがゴール前でしぶとく脚を伸ばして4着となったシーンに、ステイヤーとしての資質が見えた。今回はタイトルホルダーの参戦で、それほどペースは落ちないはず。消耗戦での浮上に期待する。

 〇ディープボンドは阪神大賞典2連覇で、昨年の2着馬。ディアスティマが作る淀みないペースについていき、3角過ぎから追いどおしだったにもかかわらず、最後は交わされたあとも勝ち馬を差し替えそうというシーンもあった。その後、フランスで重賞を勝ち、凱旋門賞帰りの有馬記念で2着。現在の日本を代表する1頭であることは間違いないが、和田騎手がこの枠をどうさばくのかにも注目したい。

 ▲タイトルホルダーは、今回と同じ阪神競馬場で行われた菊花賞の優勝馬。菊花賞は中間1000mを65.4秒と落として、最後3ハロン35.1秒で後続を突き放した。有馬記念はハイラップを踏むパンサラッサを行かしての単独2番手。3角過ぎから捕まえにいったが、交わすまでに時間がかかった分、最後は失速してしまった。今回も外枠を引いてしまったが、独り旅が見込めるメンバー構成となり、逆転を狙う。

 △アイアンバローズはステイヤーズS、そして阪神大賞典の2着馬。いずれもスローペースを先行してしぶとく粘り通した。鋭い脚に欠くのでペースを握りたいところだろうが、石橋騎手がどれくらいタイトルホルダーにプレッシャーをかけるか。枠順的にも展開のカギを握るキーパーソンとなった。

 ほかでは条件馬時代も含め、3000mを超えるレースで3着を続けている△シルヴァーソニックと4連勝中の△テーオーロイヤルを連下評価として挙げておく。