【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・5/7 京都新聞杯(GII・中京・芝2200m)
 8番人気の伏兵アスクワイルドモアが2分09秒5のJRAレコードで快勝しました。昨年7月にデビューし、初勝利を挙げるまで3戦を要したものの、4戦目の札幌2歳S(GIII)でジオグリフの2着と健闘。ホープフルS(GI)ときさらぎ賞(GIII)を連敗したあと、当レースに駒を進めてきました。内枠を活かして道中はインぴったりを追走し、最後の直線で外に進路を取るとヴェローナシチーとの追い比べを制しました。

「キズナ×ゼンノロブロイ」は、サンデーサイレンス3×3という強いインブリードが生じるため、これまであまり試されてこなかったのですが、2頭出走していずれも勝ち上がっており悪くありません。

 母ラセレシオンはペルーサ(青葉賞)の全妹。引退レース時に532kgもあった超大型馬で、体質の弱さがあったため休み休みの出走でしたが、通算7戦3勝という優れた成績を残しました。初仔から重賞勝ち馬を出したので繁殖牝馬として楽しみな存在です。

 アスクワイルドモアが勝った翌日、同じ中京芝2200mで行われた三方ケ原Sで、プリマヴィスタが2分09秒0のレコードを樹立。アスクワイルドモアの2分09秒5はわずか1日の天下でした。

◆今週の血統Tips

 京都新聞杯を勝ったアスクワイルドモアの2代母アルゼンチンスターは、名前のとおり南米アルゼンチンで誕生しました。その父キャンディストライプスは同国のチャンピオンサイアーです。同馬はバブルガムフェロー(朝日杯3歳S、天皇賞・秋)の半兄で、インヴァソール(米年度代表馬)やルロワデザニモー(米最優秀芝牡馬)の父、名種牡馬キャンディライドの母の父となりました。

 キャンディライドは売り出し中の若手大物種牡馬ガンランナーの父です。このようにキャンディストライプスは世界的に優れた影響力を及ぼしている名血なので、血統のなかに含んでいる馬がいれば要チェックです。父エピファネイア、母クルミナル(桜花賞2着、オークス3着)の2歳牡馬(馬名プレドミナル)は、今年のPOGで上位指名される可能性が高い1頭です。

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