先週は中京芝1600mで新種牡馬、サトノダイヤモンドの産駒であるダイヤモンドハンズ(栗東・池江泰寿厩舎)が勝利。東京芝1600mでは勝てなかったものの、これまた新種牡馬のリアルスティール産駒、オールパルフェ(美浦・和田雄二厩舎)が2着。今年最初の新馬戦から新種牡馬が勝ち負けを演じているあたりに、戦国時代に突入しそうな種牡馬勢力図にも興味が沸く。

 今週も6月11日の東京芝1400mへの出走を予定しているシャープソーン(栗東・西園正都厩舎)が、新種牡馬ファインニードルの産駒。春秋のスプリントG1を制した父だけに、短い距離の新馬戦が多いこの時期にどんな活躍を見せてくれるのか、注目が集まるところだろう。

【6月11日(土) 中京芝1600m】

◆アレンテージョ(牡、父フェノーメノ、母アルアマーナ、栗東・坂口智康厩舎)

 母系には2017年マイルCSを優勝したペルシアンナイト(父ハービンジャー)がいる血統。父の代表産駒にはダートで4勝を挙げているアルーブルトなどがいる。

 本馬は5月5日にゲート試験を合格し、その後も在厩して調整。追い切りでは常に併せ馬を課せられており、しっかりと負荷をかけた調教をこなしている。5月19日の坂路では4F55.3秒と全体時計は速くなかったが、終いは12.5秒としっかり。6月2日のCWでは6F84.5秒でラスト1Fが11.8秒。古馬の2勝クラスを追走して、きっちり追いつく動きを見せており、追うごとに状態が上がっている印象を受ける。

【6月12日(日) 函館芝1200m】

◆クリダーム(牡、父ハーツクライ、母ブーケトウショウ、栗東・須貝尚介厩舎)

 祖母マザートウショウ(父スティールハート)は函館芝1000mでデビューし、函館3歳S(現函館2歳S)で重賞制覇。その後も重賞で2勝を挙げており、ベガが勝った桜花賞にも出走している(結果は11着)。

 本馬は4月15日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。4月22日にゲート試験を合格した後も在厩したまま追い切りを進めており、5月12日には坂路で4F53.1秒、1F12.3秒と速い時計をマークしている。5月27日に函館競馬場へ移動し、6月2日には函館Wで併せ馬を消化。相手にはやや見劣る動きではあったが、しっかりと時計を出せることが重要。動き自体は最終追い切りでまた変わってきそうな雰囲気がある。なお、鞍上は武豊騎手が予定されている。

【6月12日(日) 中京芝1200m】

◆プロトポロス(牡、父War Front、母キャヴァルドレ、栗東・西村真幸厩舎)

 日本で活躍するWar Front産駒に中京芝1400mの新馬戦を勝ち、平地競走では3勝を挙げ、先月は障害で未勝利を勝ち上がったフォッサマグナがいる。母は現役時代にカルヴァドス賞など2勝。本馬が初仔となる。

 本馬は3月にゲート試験を合格して、一旦放牧。5月10日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩し、坂路とCWを併用して追い切りを積み重ねている。6月2日は新馬との併せ馬で6F83.6秒。全体時計はさほど速くないが、ラストが10.9秒。2Fは22.6秒だが、これは5月25日のCW追い切りでマークした時計と同じ。終いの脚力という意味では非常に目立つ馬であることは間違いない。

(取材・文:井内利彰)