【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・7/3 CBC賞(GIII・小倉・芝1200m)

 果敢にハナに立ったテイエムスパーダが後続を寄せ付けず逃げ切りました。勝ちタイム1分05秒8は芝1200mのJRAレコード。1勝クラスで1分06秒8が出る高速馬場と、48kgの軽ハンデの影響があったので、勝ちタイムはビックリするほど速いというわけではありません。ただ、このメンバー相手に3馬身半差勝ちは立派です。

 3歳牝馬はこの時期(6〜8月)の芝短距離重賞に滅法強く、これで5連勝となりました(21年アイビスサマーダッシュ=オールアットワンス、21年北九州記念=ヨカヨカ、21年キーンランドC=レイハリア、22年函館スプリントS=ナムラクレア、22年CBC賞=テイエムスパーダ)。軽い斤量で出られることが追い風となっています。48kgの斤量で重賞を勝った馬は、2000年以降では3頭目です。

 父レッドスパーダは京王杯SCなど3つの重賞を制覇したスピード馬で、産駒数はさほど多くありませんが、ソウルトレイン、クラヴィスオレア、レッドルーヴルなどの活躍馬が出ています。その父タイキシャトル同様、平坦ローカルの産駒成績が優れています。母の父アドマイヤコジーンはスプリンターズSの勝ち馬を2頭出しており、やはり平坦ローカルを得意としています。今回は距離を含めて条件的にベストでした。

◆今週の血統Tips

「母の父ストームキャット」といえば、父ディープインパクトとの組み合わせがニックスとして知られています。ひと昔前は、ディープインパクトではなく、父タイキシャトルとの組み合わせが有名でした。

「タイキシャトル×ストームキャット」の組み合わせは、出走29頭中21頭が勝ち上がるというハイアベレージで、そのなかからメイショウボーラー(フェブラリーS、デイリー杯2歳S、根岸S、ガーネットS、小倉2歳S)、レッドスパーダ(京王杯SC、関屋記念、東京新聞杯)という2頭の大物が出現しました。

 双方同じような血統でありながら、メイショウボーラーの産駒成績を見ると、平地287勝のうち芝82勝、ダート205勝。一方、レッドスパーダは平地22勝のうち芝21勝、ダート1勝。得意分野が真逆であるのはおもしろいところです。

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